2011-01-01から1年間の記事一覧

2011/10/19

夜、記録映画保存センターのイベントへ。まずは三木映画社作品『火事をなくする仕組』(1951年)、『けいさつのしごと』(1952年)、『電信のはたらき』(1953年)、『漁村のくらし』(1955年)の上映があり、続いて私が三木茂の仕事について話すという段取…

2011/10/18

映画メモ。『Underwater Love おんなの河童』@ポレポレ東中野。クリストファー・ドイルを招いてなお、画調がいつもの濁ったピンク映画調なのが逆に感動的。後でパンフを立ち読みしたら、日本のピンク映画は要するに「ドグマ95」なんだと思って撮った、とあ…

2011/10/16

古書店の100円コーナーに「自選自解 安住敦句集」を発見。安住は自分の境遇を詠む俳人なので、苦労人であることは句からすぐ分かる。それは時に自虐的にも見えたりもする。だから前々からそれを自解で読んでみたかった。案の定、敗戦後の貧窮や悲哀を描きつ…

2011/10/15

この秋の風邪は長引くよ!とみんな言うが、早くもその気配が濃厚。ceroの新譜「武蔵野クルーズエキゾチカ」でテンション上げるしかない。

2011/10/13

たばこと塩の博物館「森永のお菓子箱 エンゼルからの贈り物」の招待状をいただく。懐かしい商品パッケージも楽しみだが、香川さん以外の女優ポスターも出てくれないかしらん。有馬稲子、青山京子ほかかなり多くの女優が森永製菓と契約していたはず。あと森永…

2011/10/12

まだ風邪で声がおかしいが、某映画専門学校の学生さん約20名を展示室にご案内。常設展だけで説明に90分かけたのは久しぶりだ。香川京子展に入ると、男子たちが口々に「超かわいい…」。よしよし。まず『山椒大夫』観てください。夜、にわかに草月アートセンタ…

2011/10/11

昨日深夜、山形より戻る。床に入るなりひどい寒気がして、わが発熱を知る。今朝起きて、まだ熱はありそうだったが出勤。こういう時は仕事をした方が治りが早い、はずだ。というわけで、山形で観た作品ベストスリーは以下の通り。 第1位:『ある方法で』(サ…

ヤマガタ備忘録(2)

*10月9日(日) テレビジョン特集:『飛べやオガチ』『いまは冬』(木村栄文) 震災復興支援特集:『相馬看花 第一部』(松林要樹) 途中30分のみ、やむなく退出するが素晴らしい やまがたと映画特集:幻灯の季節1「山びこ学校」、幻灯の季節2の上映は盛況…

ヤマガタ備忘録(3)

*10月10日(月・祝) 震災復興支援特集:仙台短篇映画祭3.11『明日』 42名の監督による各3分11秒のオムニバス テレビジョン特集:『あなたは…』(萩元晴彦&村木良彦)、『クール・トウキョウ'67秋』『われらの時代』(村木良彦) キューバ特集:『一千万の…

ヤマガタ備忘録(1)

*10月7日(金) 夕方に山形到着 キューバ特集:『ある方法で』(サラ・ゴメス)傑作です 『彼女』(テオドール・クリステンセン)、『キューバのみなさん、こんにちは』(アニェス・ヴァルダ)*10月8日(土) アジア千波万波:『監獄と楽園』(ダニエル・…

2011/10/06

というわけで、明日午後より、映画によって世界を考え直すことのできる日本でも数少ない場所、山形国際ドキュメンタリー映画祭へ向かいます。この週末、東京への心残りは『おんなの河童』をすぐ観られないことぐらいかな。ではヤマガタの街角で。

2011/10/05

昨年のポルデノーネ無声映画祭のデイリー実況は私だったが、今年はkmrtwitさんのツイート実況が! 日本初期アニメーションのプログラムで、柳下美恵さんの伴奏が、昨年に続いて早くもレジェンド第2幕に突入の模様。映画祭期間中の10月9日、会場である山形市…

2011/10/04

古書カタログで、1985年の原田芳雄写真集「HARADA」を入手。裸身で百合の花びらをくわえてたり、金髪黒人モデルさんと絡まってたり、コテコテの演出に悶絶。夕方、もうすぐ帰国のディミトリ・イアンニさんが香川京子展にご来訪。そのまま『We Don't Care Abo…

2011/10/03

試写で『CUT』(アミール・ナデリ)@シネマート六本木。これは参った。良いとか悪いとかじゃなくて、参った。死んだ兄の莫大な借金を、殴られ屋をやって死にもの狂いで返済しようとする若手のシネフィル映画監督。ストーリーにはまるで現実味がなく、ナデリ…

2011/10/02

高木正孝「パタゴニア探検記」読了。日本とチリの合同隊がパタゴニア氷河地帯の未踏峰に挑んだ記録。山男らしい精悍な文体が爽やか。記録映画史的にいえば、毎日映画社がドキュメンタリー『大氷河を行く』(1959年)を完成させ、劇場公開もされている。遠い…

2011/10/01

午前10時、未所蔵図書の探索のため、図書室スタッフとともに「五反田アートブックバザール」@南部古書会館へ。2年か3年前か、こういう古書イベントに直接足を運び始めたら「あの連中、大した予算はなさそうだがそれなりに買う気らしい」と思われたようで、…

2011/09/30

夕方、銀座の若山美術館で「小野佐世男展」のヴェルニサージュ。「ヴェルニサージュ」って言葉、いつ使っても気恥ずかしいけど。この漫画家の存在は、10年ほど前、戦時中に文化工作のためジャワ島へ派遣された人として最初に知ったのだが、いざ職場に戻って…

2011/09/29

夜、恵比寿でMG大学卒業生のバースデイを祝う集まり、ではあるのだが同時に山形映画祭関係者の集まりでもあって、むしろそちらの話で盛り上がる。情報収集に努めてみた。

2011/09/27

夜、山形映画祭の東京事務局へ幻灯企画のチラシ届けおよび陣中見舞い、のつもりだったが、着いてみるとちょうどお食事中で、カレーの小皿を振る舞われるに至っては全然見舞いになってない。ちょうどクリス・フジワラさんがいて香川京子展のお話に。そして、…

2011/09/26

秋学期の講義始まる。日仏の映画産業を歴史的経緯も含めて比較。山形映画祭「幻灯の季節2」チラシ(22日の日記ご参照)を神楽坂へ受け取りに行き、持ち帰ってすぐ発送準備作業、そして夕方からイベントの打ち合わせ。

2011/09/25

半分諦めていた東京日仏学院「カイエ・デュ・シネマ週間」、一本ぐらいは行くぞと最終日に奮起して『宣戦布告』(ヴァレリー・ドンゼッリ)。知己がたくさん。最初のうちはジェットコースター式の共働き夫婦子育て奮闘譚かと思っていたが、1歳半のアダムちゃ…

2011/09/24

香川京子さんのご来臨を仰いだ今日のトーク、11月からの上映作品についての田中眞澄さんのご希望も伺いながら、和やかにつつがなく終了。本日の読書。なんとなく合点がいった。だがニュース映画マンたちは、自分の仕事が未来の写真家に影響を与えたなんて想…

2011/09/23

明日は15時から、田中眞澄さんによる香川京子展のギャラリー・トークです!

2011/09/22

二つほど宣伝です。山形国際ドキュメンタリー映画祭のキューバ特集、10月8日(土)19時40分の『加速する変動』の上映で、私とトラヴィス・ウィルカーソン監督のトークがあります。サンチアゴ・アルバレスを加速的に語り尽くします。あと9日(日)の16時15分…

2011/09/21

神聖かまってちゃんのPV大会で夜更かしするのは、いい加減やめようと思った。こんな大荒れの日こそ、仕事を大前進させるチャンスなのさと電話入れに邁進。だが、台風が首都圏直撃の16時から18時あたりに外勤が入ってしまっている。地下鉄駅の出口から、お目…

2011/09/20

草森紳一「随筆 本が崩れる」読了。タイトルチューンの「本が崩れる」だけはかつて爆笑のうちに読んだが、他のエッセイもぐだぐだ感が最高。なかなか読み終わらせてくれない。私は、崩れた本で扉が開かなくなって閉所から出られなくなるのは御免だ。続いて高…

2011/09/19

朝から三鷹市市民ギャラリーの「谷川晃一展 南の庭のアトリエより」へ。色使いがくっきりと陽性で、特にコンポジション風の作品などは部屋に飾りたくなる。絵本は「ニャンニャンシティマラソン」が好みです。私のお目当ては、1960年代末に制作していたゴダー…

2011/09/18

ついに発表、山形映画祭「公開講座:わたしのテレビジョン 青春編」。牛山純一名作集はある程度予想していたけれど、ここまでやってしまったら、どの会場へ行っても後悔することになる。朝から晩までこの会場にいてもいいぐらい。あと、キューバ映画ポスター…

2011/09/17

今日は、大ホールでは、ニューヨークで活躍中の松村牧亜さんによるピアノ伴奏でグリフィス『嵐の孤児』を上映、地下では『サウダーヂ』の富田克也さんが柳町光男監督の『さらば愛しき大地』を語り、最上階では艶やかに華やかに香川京子さんの展覧会。まった…

2011/09/15

「日本古書通信」の中山信如さんの連載が、毎月楽しみでたまらない。今回は、映画ポスターと映画雑誌の出入りのお話。何しろ、間違いなくタブーだと思うが、仕入れ時の値段を堂々と記し、それをどう商品に組み立て、いくらで売ろうとし、成功したり失敗した…