2013-01-01から1年間の記事一覧

2013/12/19

映画館って、街でいちばんかっこいい場所だったんですよ。「戦前期日本の映画館写真(3)―東京・新宿 渋谷 神田 六本木篇」。 http://www.momat.go.jp/FC/digitalgallery/20131217_005.html

2013/12/11

来ましたよ! 12月12日。 https://www.google.co.jp/明日から「小津安二郎の図像学」が始まる。ひょっとしたら、コロンブスの卵を立ててしまったのかも知れない。でも、亡くなって50年目では遅すぎるとも言える。大研究をいくつも目にしてなお、小津研究はこ…

2013/12/09

「小津安二郎の図像学」鋭意施工中。小津の誕生日である12日が初日ですが、同日21時よりNHKのBSプレミアムで「小津安二郎・没後50年 隠された視線」が放映されます。舩橋淳さんの力作です。豪華なインタビューのほか、監督旧蔵資料をベースにした実証的な分…

2013/12/02

モーニングショー『旅する映写機』@ポレポレ東中野。消えてゆくフィルム映写機の旅路…というドキュメンタリーであることは確か。だが、結局この映画が示しているのは「人間と映画がともに暮らす」というライフスタイルだ。北海道で福島で高知で、そんな人生…

2013/12/01

チェコの映画ポスター展、東京展は本日終了。ご来場ありがとうございました。特に最後の二週間の盛り上がりは感無量。モノクロームの名手グリガルの傑作を。 チェコスロヴァキア版『夜』(ミケランジェロ・アントニオーニ) ポスター:ミラン・グリガル(196…

2013/11/29

日曜のことだが、鄭義信脚本、山田洋次演出「さらば八月の大地」@新橋演舞場。1944年から日本の敗戦まで、満洲映画協会のスタジオを舞台にした青春群像。客席の空気から察して、かなりのご婦人は中国人助監督を演じた勘九郎さん、やや若いお客さんは、日本…

2013/11/24

昨日参上、「植木金矢 映画ポスター展」@浅草公会堂。行く余裕なしと悲観していたが運良く時間ができた。戦後、ちゃんばら劇画や時代劇小説の挿絵で一世を風靡した植木先生、この20年ほどは名作映画の手描きポスターを制作されていて、それだけに特化した展…

2013/11/19

明日発売の「日本カメラ」12月号、2013年写真展ベストの選考で、フィルムセンター企画「日本映画 スチル写真の美学」が写真史研究の冨山由紀子氏により2位に選出された。映画資料の展示が初めて写真展として評価されたのが嬉しい。

2013/11/16

そう言えば、初日に行ったのに書き忘れていた(FBだけで書いていた)「ユートピアを求めて ポスターに見るロシア・アヴァンギャルドとソヴィエト・モダニズム」展@神奈川県立近代美術館(葉山)。圧巻! 70%は映画ポスター展と言っていい内容だが、クルツ…

2013/11/08

明日から、東京国立近代美術館公式ツイッターで、ジョセフ・クーデルカ展とチェコの映画ポスター展の交互リレー・ツイートによる作品解説が始まります。Czecholaborationって言うんでしょうかね。

2013/11/02

特別上映会「伝説の映画コレクション」の研究講演会で、日本映画社ジャカルタ製作所(1943-45)の活動について発表をした。明日も、日映ジャカルタの1944年の劇映画2作品の上映解説に現れますので、よろしければご来訪ください。最初の『蒔かざれば』は郵便…

2013/11/01

展覧会「小津安二郎の図像学」情報が出ました。最新研究の自負はあります。まだトンネルの中ですがご期待ください。 http://www.momat.go.jp/FC/ozu2013/index.html

2013/10/23

25日に東京国際映画祭で上映される『東京オリンピック』(1965年)は、IOCの公式オリンピック記録映画復元プロジェクトでデジタル復元された一本。旧知のフリーランスの映画アーキヴィスト、エイドリアン・ウッドさんが主導した仕事である。むかしこの映画を…

2013/10/22

東京国際映画祭で、日本アニメーション史に輝く政岡家と大藤家の歴史的ご対面。山村浩二さんとともに。私もその場にいたのだが、感動のあまりくらくら来た。記事は山村さんのブログ。 http://yamamuraanimation.blog13.fc2.com/blog-entry-1209.html

2013/10/19

こんなに濃密な2時間など、そうあるものではない。東京国際映画祭「日本アニメーションの先駆者たち〜デジタル復元された名作」@シネマート六本木1。デジタル復元で甦った政岡憲三『くもとちゅうりっぷ』と大藤信郎の『くじら』『幽霊船』を、復元の最新技…

2013/10/16

告知。明日18:10からののNHK「首都圏ネットワーク」で、東京国際映画祭でデジタル復元版『くじら』『幽霊船』が上映されるアニメーション作家大藤信郎が紹介され、私がコメントしています。土曜の大藤作品(+『くもとちゅうりっぷ』)の上映、お見逃しなく…

2013/10/15

昨晩、山形映画祭より帰還。幻灯上映とディスカッション、任務は無事に遂行したが映画はいつもより観られなかった。以下は山形で観た作品ベストスリー。第1位:『殺人という行為』(ジョシュア・オッペンハイマー)は中央公民館の大ホールを朝10時から満席に…

2013/10/10

山形国際ドキュメンタリー映画祭は本日から。新たに発行された映画祭紹介のフリーペーパー「SPUTNIK―YIDFF Reader 2013」に、フィルム式幻灯の歴史的位置づけについて寄稿しました。題は「フィルムは横向きに走った」。山形に到着されたら拾ってお読みくださ…

2013/10/09

先週末、山村浩二さんが企画された自由が丘のアニメーション画廊&ショップ"Au praxinoscope"が開店。世界の実験アニメのDVDもあれば、フリップブックや映画原理のグッズも色々(下の写真の通り)。こんな場所、ほかにニホンのどこにもない。映画ファンや映…

2013/10/07

朝日新聞デジタル「シネマな女たち」最新号です。よろしければご一読ください。 http://www.asahi.com/and_M/interest/theater/TKY201310040083.html

2013/10/06

日本の初期映画がこれだけまとまって発掘された例はかつてありません。そして私は、日本映画社ジャカルタ製作所の劇映画2作品(1944年)の紹介を担当しています。 http://www.momat.go.jp/FC/UNESCOevent/2013/index.html

2013/10/02

「映画公社旧蔵 戦時統制下映画資料集」ついに復刻。映画史、メディア史、近代史の研究者や研究機関の方々、図書館関係者の方々、できれば予算に組み込んでいただきたく…。そしてこの資料によって、戦時期の映像メディア研究が前進することを期待している。…

2013/09/30

ついに来た、伝説の松本瑠樹コレクション。「ユートピアを求めて:ポスターに見るロシア・アヴァンギャルドとソヴィエト・モダニズム」@神奈川県立近代美術館(葉山)。何が何でも行くぞ。映画ポスターが半数以上を占めるはず。 http://www.moma.pref.kanag…

2013/09/29

戦後外国映画輸入史の調査のためひとり信州へ来たのだが、気づいたらコスモス畑の中に立っていた。

2013/09/22

昨日午後は「アサクサコレクション」にお邪魔した。隅田川沿いのやけに細長いギャラリーが会場。都築響一さんの浅草カルチャー最深部報告も最高だったが、とにかく、福島から参戦の本宮映画劇場の所蔵ポスターに感激した。探しても見つかるものではない。と…

2013/09/20

『ペコロスの母に会いに行く』(森崎東)。認知症の母親と、中年の息子と、そのまた息子の間に流れる淡々とした、笑いと悩みの時間。それだけで、もう昔の森崎東ではないのかと考えそうになるが、そういう私自身の見方が安易だった。母親には、もう死んでし…

2013/09/17

台湾には行ったことがないが、日本統治時代の酒工場の跡地を利用したアート空間「華山1914文創園区」が面白そうで、とても気になる。アート系の映画館もあって、その二つのスクリーンの名は"A One"と"A Two"だそうだ。"A one and a two"といえば『ヤンヤン …

2013/09/13

きれいな音をありがとう。 レイ・ドルビー(1933-2013)

2013/09/09

ギヨーム・ブラック監督『女っ気なし』(+短篇『遭難者』)試写。ジャック・ロジエのフォロワーというか、ほぼ『オルエットの方へ』フォロワーと言っていいが、ロジエほど映画原理に委ねるのではなく、情感を生むための細やかな演出や編集も大切にする人だ…

2013/09/07

素晴らしかった。「中谷宇吉郎の森羅万象帖」展@LIXILギャラリー(京橋)。美とサイエンスの結節点、ここにあり。雪と氷の研究成果に囲まれて、残暑の中涼しい気分にもなれます。チェコの映画ポスター展の行き帰りにおすすめ。ここはいつも無料。 http://ww…