2011/10/19

夜、記録映画保存センターのイベントへ。まずは三木映画社作品『火事をなくする仕組』(1951年)、『けいさつのしごと』(1952年)、『電信のはたらき』(1953年)、『漁村のくらし』(1955年)の上映があり、続いて私が三木茂の仕事について話すという段取り。キャメラマンを越えて、プロデューサーや監督や現像所経営者にもなった三木にとって、映画とは単なる職能ではなく、その体系全体に責任を負う一種の小宇宙みたいなものである。という話をしたのだが、会場にはご子息のほか生前の三木茂を知る方が何人もいらしていて、釈迦に説法とはまさにこのことか。だが本当に奇跡的だったのは、この銀座二丁目の会場が、1960年から1977年まで三木映画社があった竹田ビル(当時の建物自体も現存している)の隣だったこと。

森山大道「犬の記憶」読了。