2012-01-01から1年間の記事一覧

2012/12/31

謹賀新年。月並ですが、『続・夕陽のガンマン』を聴きながらパワーを蓄え、一年の志を刷新する、つもりです。 なお2012年の映画書ベストテンは、「トリュフォーの手紙」をまだ読めていないという理由、及びその他の理由により発表を後日といたします…。

2012/12/26

必読。いま日本で映画を観ること、映画を語ること、の本質を揺さぶります。http://www.outsideintokyo.jp/j/interview/hatasahoko/

2012/12/25

久々に会った旧友から、「愛知県の伊良湖岬へ行ったら、暇そうな地元のおじさんがやって来て、『東映映画の波ザバーンはここで撮ったんだぞ』って言ってたけど、岡田くんほんと?」と言われる。まあ嘘っぱちなのだが(正しくは犬吠埼)、日本のあちこちの海…

2012/12/23

『大津波のあとに』@原宿KINEATTIC。やっと拝見できました。目前にある風景をただ認めるしかないという狼狽。撮らねばならないと分かっていながら、キャメラは、あえて気丈にふるまう人々を前に逡巡せざるを得ない。そんな森元監督の逡巡する視線を追うこと…

2012/12/21

「港の人」の月永理絵さんより私家版映画冊子「映画酒場」の創刊準備号をいただきました。早くも、映画と文学が麗しくスパークしています。今後に期待! そして明日は、岸松雄の声を聴く日です。音声資料発掘!「岸松雄、田坂具隆監督を語る」 時間: 3:00pm…

2012/12/19

え? 本当です。 1990年復元リバイバル版『アタラント号』(1934年) ポスター:ミシェル・ゴンドリー

2012/12/17

朝から休日出勤。ご来客の打ち合わせ、結果は上々、ということにしておく。まだ下校時間じゃないだろ?という中高生に混じって『今日、恋をはじめます』(古澤健)。漫画を映画にする時に避けられぬ違和感、例えば、武井咲が最初からキラキラしてて《ダサい…

2012/12/16

災害とアーカイブをめぐる「東アジア共生会議」のシンポジウム@仙台国際センター。パネリストの方々の日頃の取り組みがデジタルからアナログまで実に多彩で、事業紹介的になるのはやむを得ないが、まあがっちり勉強させていただいた。驚いたのが国立情報学…

2012/12/14

明日は日活100年展のゲストトーク第5弾、国産成人映画史研究の泰斗、鈴木義昭さんの「ロマンポルノ誕生」に集合しよう! トウキョウの週末の過ごし方としてはこれで完璧。 http://www.momat.go.jp/FC/NIKKATSU100/そして明日から仙台では、企画に関わった「…

2012/12/11

「群像」で始まった辻原登さんの連載小説「寂しい丘で狩りをする」、なんとフィルムセンターを舞台にした犯罪サスペンス。本屋へ!http://gunzo.kodansha.co.jp/

2012/12/10

京都より戻る。和田誠さんトーク(@京都国立近代美術館)の聞き手を務めた。予定を大幅に超える90分、監督作のお話と映画ポスターのお話で、頭からしっぽまで濃密な時間。展覧会「映像をめぐる冒険Vol.5 記録は可能か。」@東京都写真美術館。いわゆる美術…

2012/12/07

では明日、京都国立近代美術館でお会いしましょう。 http://www.momak.go.jp/Japanese/news/newsList2012.html

2012/12/05

フィルムセンターのウェブサイトに「映画保存とアーカイブ活動の現状に関するQ&A」が本日公開されました。デジタル移行期における映画アーカイブの基本的指針を記した初の公式ステートメントです。ぜひご一読ください。http://www.momat.go.jp/FC/filmbunka/

2012/12/04

新橋文化劇場の疾走ツイート、最高。 https://twitter.com/shinbashibunka

2012/12/02

昨日、小笠原正勝さんの展覧会が始まった。会期中、12月9日(日)にミニシアター座談会、前日の12月8日(土)にテーマごとの懇談会が行われるが、メンバーがすごいことになっている! 私は残念ながら参上できないのだが、これは必聴でしょう。場所は横浜黄金…

2012/12/01

12月1日は国立近代美術館開館の日(1952年)。そして映画の日(1956年制定)。で、なぜ12月1日が映画の日? などという話題を枕にして、映写光源の歴史についてトークをしました。石灰光→白熱電球→ガス入り電球→カーボンアーク→キセノンランプ。クライマック…

2012/11/30

明日土曜の正午、フィルムセンター常設展の月例ギャラリートークの講師を務めます。題は「映画のひかり」。映写機の光源の歴史は、案外語られてないような。映写の経験もないし科学的知識も乏しいので、専門家の方には物足りないかも知れませんがご容赦を…。

2012/11/29

近刊「アーカイブのつくりかた 構築と活用入門」に、「《ノンフィルム》―もうひとつの映画のアーカイブ」という文章を寄せています。ノンフィルム資料の意義以上に楽しさに重きをおいて執筆しましたので、よろしければご一読を。http://bensei.jp/index.php?…

2012/11/25

仕事の事情もあれこれ重なって、今日の映画はゴダール『勝手にしやがれ』DVD、西村昭五郎『競輪上人行状記』、ペキンパー『ビリー・ザ・キッド 21歳の生涯』DVDという何とも不思議な組み合わせになってしまった。フィルメックスとポーランド映画祭はなかった…

2012/11/21

20数年ぶりの『カリフォルニア・ドールズ』。ギンギラ衣裳のドールズ登場以降、もう涙止まらず。身体が画面上のアクションに同調してしまって、いちいち自分がマットに叩き付けられているような。キューバの座頭市ファンは、スクリーンに向かって「イチ、後…

2012/11/18

銀座シネパトスで『私の奴隷になりなさい』(亀井亨)。丁寧に作り込まれた上質のソフトコアポルノ。職場で斜め背中合わせの席に座っている先輩女性壇蜜と女たらし新入社員真山くん。昼休み、二人だけになった時の180度切り返しショットにどきっとしたら、そ…

2012/11/14

フランスのベルフォール映画祭で、ジャン=ピエール・モッキー監督特集だそうで。日仏学院で上映された『宝庫』とか観た映画がないでもないが、半世紀でもう50本以上撮ってきたわけで、やはりニホンでは未知の作家であり続けている。逆に言えば、これほど気…

2012/11/13

すでに『Playback』を紹介した12月号を読まれた方はお気づきのようですが、なんと8年、月刊なので96回にわたる「中央公論」の新作映画紹介の連載が終了しました。深みの欠けた言葉ばかりでしたが、お読みいただいた方に深く感謝いたします。本職は映画のアー…

2012/11/12

講義。映倫の名物審査委員阪田英一の回想を読みながら、そもそも映倫ってどういう成り立ちで始まったのか、という話をした。初期の映倫ではまだ占領軍が幅を利かしていて、市川崑『銀座三四郎』(1950)も、当時は上映禁止映画だった『姿三四郎』と題名が似…

2012/11/10

明治学院大学のシンポジウムに少しだけ参加、ハバナ大学マリオ・ピエドラ教授の発表に感動した。革命後アメリカ映画を追い出したキューバは世界各国の映画を輸入する政策をとったが、中でも豪快な剣劇映画を擁する日本映画は大切な位置を占めるようになった…

2012/11/07

「横尾忠則 初のブックデザイン展」@ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)。本とか雑誌はポスターやカンヴァスより小さいからね…とあなどるなかれ。ご存じあのエネルギー量×膨大な物量に圧倒される。有名な三島由紀夫の裸体画(細江英公「薔薇刑 新輯版…

2012/11/06

イタリアの映画スチル写真界の巨星アンジェロ・フロントーニの作品集。「カプリ島1963」というゴダール『軽蔑』のスナップ集は、気分を高めたい時につい開いてしまう。「水着の美女たち」というイタリア女優の写真集との二分冊。

2012/11/05

新宿シネマカリテ、12月22日オープンの情報入手。新宿武蔵野館より駅に近いミニシアターだ。「DCPと35ミリフィルムの上映環境」という文言に「よし」と拳をぐっと握る。富士フイルムが保存用フィルム以外の映画フィルムの製造から手を引くと宣言した以上、以…

2012/11/02

「ポーランドポスター展」内覧会@ヨコハマ創造都市センター(馬車道)。刺激たっぷりの150枚のうち、3分の1は映画ポスター。映画ファンも必見! ただし…邦題をろくに調べていないのが、げっそり。「犬の世界」じゃなくて『世界残酷物語』。タルコフスキーの…

2012/10/31

本日の「探検バクモン」をご覧になった方へ…。青山真治監督が「もろ『アタラント号』ぢゃん!」と叫ばれた1931年作品『隅田川』を製作したのは、文部省。そしてこの抒情を生み出したキャメラマンが、のちに東映動画で『白蛇伝』を演出した藪下泰司と、フィル…