2011/09/25

半分諦めていた東京日仏学院カイエ・デュ・シネマ週間」、一本ぐらいは行くぞと最終日に奮起して『宣戦布告』(ヴァレリー・ドンゼッリ)。知己がたくさん。最初のうちはジェットコースター式の共働き夫婦子育て奮闘譚かと思っていたが、1歳半のアダムちゃんは重度の脳腫瘍と判明、一喜一憂を続けた果てに、ラストの無事育った男の子を見て監督夫妻の実話がベースだったのかと気づく。孫の病状が伝えられるやおろおろと抱き合う祖父母たちが、そして何より、手術室に入ってゆく赤ちゃんの静かな顔が素晴らしい。というわけで内容は避け難く重いが、いかにも俳優監督らしい迷いのない演出は軽ささえ感じさせる。一瞬だけのミュージカルシーンと選曲だけは不思議な感覚だったが。日仏の坂本さん、毎日新聞の長沢さんと雑談。

BS「池上彰の現代史講義」。うまい語りだなあ。参考にしたい。