2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

2011/11/29

教育・企業PR・科学などの分野から優れた映像作品を選ぶ「映文連アワード2011」表彰式@時事通信ホール。今年は初めてソーシャル・コミュニケーション部門の審査委員のひとりを務めた。最優秀作品賞は『HAYABUSA -BACK TO THE EARTH- 帰還バージョン』。近年…

2011/11/28

講義でジャン・ルーシュの『人間ピラミッド』。映画にひと夏を捧げた高校生たち。そして、搾取することなく、映画を「永遠の18歳の夏休み」として出演者に“返す”という発想。この映画を講義に使えるようにしてくれた紀伊國屋書店ありがとう、と素直に思う。…

2011/11/27

日曜出勤。予想以上に仕事が進んで嬉しい。D・H・ロレンス「海とサルデーニャ」。これはゆっくり読むのがいいらしい。まだロレンスもパレルモの港を出たばかりだ。

2011/11/26

池田監督トーク、真っすぐな思いの伝わる語りと和やかな空気のうちに終了。開高健「ロマネ・コンティ・一九三五年」読了。小説家と会社重役が、日曜午後遅くのレストランで2本のワインを開ける。片方は若い酒、もう片方は最高級酒ロマネ・コンティ、この時点…

2011/11/25

同じく『ミサイル』を観た友人と、アメリカって核ミサイルを大学院生に発射させるんだ、核ミサイル発射にも落第生とかいるんだ、という驚きを共有。ところで、その友人によれば先週、千駄木の「古書ほうろう」でクシシュトフ・コメダのCDコンサートがあった…

2011/11/23

フレデリック・ワイズマンの日本初上映作『ミサイル』。製作はまだ冷戦の枠組みが残る1987年、核弾頭付きICBMミサイルの発射を司る空軍兵に志願した訓練生たちの日々。訓練生は職業軍人だけではなく、大学院生も交じっていたりする。これで単位が取れたりす…

2011/11/22

『幕末太陽伝』というのは、フランキー堺だけでなく誰もかもが実にせわしなく動く映画だが、画面にはとっ散らかった印象が全くない。端正なフレーミングに徹しているからこそ、川島雄三の映画はどんなお遊びやギミックをやっても恥ずかしくならないのだ。

2011/11/21

学生に『ラ・ジュテ』を見せる。この映画のできた1962年は、世界が全面核戦争を覚悟したキューバ危機の年だった。当然クリス・マルケルの念頭にもそれがあったはず。だがその脅威の下で彼が考えていたのが「もし世界が破滅したら私たちの記憶はどこへ行くの…

2011/11/20

パリで、サシャ・ギトリの生涯資料をコレクションしていた老収集家アンドレ・ベルナール氏が、この度その膨大な資料を競売にかけたそうである。戦後に対独協力者の烙印を押される根拠とされた『ジャンヌ・ダルクからフィリップ・ペタンまで』の直筆原稿とか…

2011/11/19

この大雨の中、香川京子さんトークは満席御礼。市川雷蔵さんは結構毒舌な方でした、というのが少しドキドキしました。宮脇俊三「時刻表昭和史」読了。そっけない題名を裏切るほどの傑作エッセイ、というかもうビルドゥングスロマンだった。1933年から1945年…

2011/11/18

「nobody」最新号にはシビレた。『サウダーヂ』と監督アマルリックという二つの特集も強力だが、曽根中生監督インタビュー、さらに根岸邦明さんインタビュー、しかもパウロ・ブランコ。つまり、頭からシッポまで「どっこい生きてる」の巻! 2009年、シネマテ…

2011/11/16

末井昭「素敵なダイナマイトスキャンダル」読了。いくらなんでも名著だ、これは。夜、インド料理食べ過ぎ。

2011/11/14

『pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(ヴィム・ヴェンダース)@20世紀フォックス試写室。この3Dは心地よい。3Dやってますという主張はなくて、ダンスだけが見える。舞台上もいいが、ヴッパタールの街中でのダンスがいい。上をモノレールが通り、背後…

2011/11/13

明日の講義の準備。夜、山形映画祭の打ち上げ、別名「東京香味庵」。いろんな方にお会いすると、やらないといけないことがいっぱいあるなあと再認識する。それもまたよし。

2011/11/12

ジョナス・メカス「どこにもないところからの手紙」読了。1990年代中頃にリトアニアの「農民新聞」に連載していたリトアニア語の文章をまとめたもの。いつまでも読み続けていたいようなライフ・アンド・オピニオン。こんな清涼感のある故郷への批判=愛し方…

2011/11/11

アンリ・ラングロワのお墓。モンパルナス墓地。2009年訪問。

2011/11/10

『東京のヒロイン』。敗戦からたった5年の東京に、野口久光がプロデュースし、河野鷹思が美術を手がけたMGMばりのロマンティック・コメディがあった。という贅沢。新東宝ほど始まりと終わりの異質な映画会社もないが、初期新東宝の理想主義はもっと顧みられ…

2011/11/08

永積昭「東南アジアの歴史」読了。ジョナス・メカス「どこにもないところからの手紙」へ。地元の図書館には、なぜか東欧文学のコーナーにメカスの著作が揃っている。

2011/11/07

コンビニのフランクフルトを食ってから観るのも我ながら疑問だが、『エル・ブリの秘密』(ゲレオン・ヴェツェル)。この7月に人気絶頂のまま突然閉店した、料理界の革命児フェラン・アドリアのレストラン「エル・ブリ」のドキュメンタリー。廣瀬純の「美味し…

2011/11/06

午後は図書館で調べもの、その後ジョルジュ・ルーキエ『ビクファール』(1984年)。アヴェロン地方の農夫一家の一年を、彼ら自身に演じさせた『ファルビーク』(1946年)の38年後。パンク散髪屋で髪を切ってから、引き続き原稿直し。粟津潔「造形思考ノート…

2011/11/05

アメリカ議会図書館による視聴覚素材の保存は、多分そうだろうと思ってはいたが、2009年に見学したフランス国立図書館の視聴覚部で行われていた「過去の全映像フォーマット保存」をさらに大規模にしたものだった。可燃性フィルムから今どきのゲームソフトま…

2011/11/04

明日(実は今日)は、アメリカ議会図書館映画放送録音物部国立視聴覚保管センター(パッカード・キャンパス)ディレクターのパトリック・ロックニーさんによる報告と討論です。映画保存の最前線からのリポートです。ぜひご来場ください。 http://www.momat.g…

2011/11/03

今日の午前は完全休息。午後から江古田へ出て、研究関係の打ち合わせ。そのまま日大芸術学部の学園祭へ。新校舎がすべて完成してからここに来るのは初めてだ。だが、模擬店の古本屋で時を費やしてる場合ではなく、フランクフルト屋の列に並んでる場合でもな…

2011/11/02

特にコメントはない。

2011/11/01

南陀楼綾繁「一箱古本市の歩きかた」(著者サイン入り)読了。こういうテーマはリアルタイムで動くので、2009年の本だと早くも自分が一周遅れのような気持ち。だが、地方都市のブックカフェにはすごく行きたくなった。