2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

2012/01/31

有楽町イトシアから忽然と消えた「Che」が、銀座に復活したと聞いたのでぞろぞろと行ってみる。これからも時々行くことにしよう。それにしても移動型映画館MoMOは一度体験してみたい。http://www.sumomo.co.jp/momo.html

2012/01/26

私がやらずに誰がやる「映画展覧会評」。遅番なので早起きして鎌倉へ。川喜多映画記念館で「国際映画祭への招待 〜華やかな夢の祭典〜」。今週末で終了なので滑り込みセーフ。映画祭という複雑な時空間を展示で浮かび上がらせるのはなかなか難儀で、スター&…

2012/01/25

それはないだろう、の一言しか出ない。テオ・アンゲロプロス、交通事故死。今の自分はアーキビストの端くれなので、どんな姿をしていようと映画は映画だと思うけれど、時に自分の精神を塗り替えてしまうほどの超越性を発揮するから今日まで映画を信じてこら…

2012/01/23

桃まつり試写@映画美学校。全9本のうち3本。『帰り道』(竹本直美)。都会から田舎にふらりと戻り、懐かしい草むらで小学生時代の自分を発見する女。不満らしい不満はないが、安定した画面に充足している感じがややもったいない。『フィガロの告白』(天野…

2012/01/22

ますます豪華になってきたシネマテーク・フランセーズの新年グリーティング・カード。2012年は、3月から始まる「ティム・バートン展」の広報も狙って『シザーハンズ』『ビートルジュース』『バットマン・リターンズ』の各メインテーマ、計3曲入りCDだった…。…

2012/01/21

上映と研究報告会「《幻灯》に見る戦後社会運動—基地と原爆」@早稲田大学。山形国際ドキュメンタリー映画祭での上映ほか(昨年9月22日と10月11日日記ご参照)、鷲谷花さんのもと昨年から驀進を続ける戦後の幻灯文化研究、その最前線。サンフランシスコ講和…

2012/01/19

「日本短編映像史」がいかに斬新な本であるかを、読んでから初めて人と語り合うことができた。このジャンルでは、田中純一郎「日本教育映画発達史」(1979年)以来の“バイブル”登場である。これから数十年は道しるべになるだろう。夜、久しぶりに雨を見た。…

2012/01/18

「ぬぐ絵画」という展覧会がかっこよく成立するのに、「ぬぐ映画」という上映会はかっこよく成立しない、という凡庸な発見。なお今年は、ピンク映画第一作とされる小林悟の『肉体の市場』(1962年)から半世紀の年。そして1962年は、いまポスターを展示中のA…

2012/01/17

イタリア近海で座礁した豪華客船は『ゴダール・ソシアリスム』が撮影された船だった!と聞いて仰天。

2012/01/16

去年のパルム・ドッグ(カンヌ国際映画祭最優秀犬)が『アーティスト』のアギーくん(素晴らしい疾走!)であることは資料にもあるが、惜しくも敗れて特別審査員賞となったのがカウリスマキの新作『ルアーヴル』のライカくんであることは今日知った。こっち…

2012/01/14

朝から「山田洋次監督50周年記念展 半世紀を映画から振り返る」@池袋西武百貨店。フィルムセンターが誇る映写機の名機「エルネマン5号」も、ミッチェル撮影機やナグラ録音機と一緒に堂々と鎮座。これから映画館がフィルムを使わなくなっても自分の映画の撮…

2012/01/12

ケベック大学モントリオール校(UQAM)の鐘楼に投影されたノーマン・マクラレン。卒業生による芸術プロジェクトらしい。なかなかいいじゃないか。

2012/01/11

朝起きて、テレビをつけると『新しい製鉄所』(1959年)が放映されていてびっくり。もちろんCSだが、すごい時代になったもんだ。ベルトコンベアーを前進する鋼鉄の塊の主観ショットはやっぱりすごい。目覚めるにはええ番組や。ブレーズ・サンドラール「パリ…

2012/01/10

いま読むべき雑誌とは? 「ジャズ批評」2012年1月号に決まり。特集「映画音楽とジャズ」。ここでも高崎俊夫さんが八面六臂のご活躍。千駄木「古書ほうろう」でポーランド・ジャズの講義をされた方がここでも執筆されている。『鋪道の囁き』をジャズ映画ベス…

2012/01/09

行かねば、行かねばと焦っていたがついに行けた「ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト」展@神奈川県立近代美術館(葉山)。20年前に東京でシャーン展が行われたそうだが、その頃はシャーンの名さえ知らなかった。だが、若き粟津潔や和田誠が崇敬し…

2012/01/08

『テトロ 過去を殺した男』@シネマート六本木(デジタル上映)。南米ブエノスアイレスを舞台に、名音楽家の家系を捨ててそれぞれ放浪の人生を歩んだ兄と弟のストーリー。まず、内容は書かぬがタイトルデザインが美しい。家族の確執にこだわるあたりはいかに…

2012/01/07

D・H・ロレンス『海とサルデーニャ』読了。ゆっくり読むつもりだったが、本当に1か月以上かかった。1921年のサルデーニャ島には、まだ一抹の前近代的な生活様式が残っている。いちいち上機嫌だったり何かに失望したり、周囲からすればロレンスはうるさい英国…

2012/01/06

Ustream配信、ちょうど開始時刻の頃に不具合があったようですが、その後無事に配信できたようです。今後はアーカイブ配信でご覧ください。公文書館レベルの取り扱い方で映画資料をカタロギングしているフランスの本気度、そして社会に根ざした映画文化の深み…

2012/01/05

明日1月6日の20時から、映画保存協会のUstreamチャンネルにて、2009年4月21日に私が行ったレクチャー「NON-FILM〜フランスの映画資料保存」が配信されます。シネマテーク・フランセーズほか、フランスの映画保存機関でのノンフィルム資料の保存や公開事業に…

2012/01/04

不意の訃報に狼狽もした正月だが、音沙汰のなくなった宮城在住の友人が元気だと判明した時は、年賀状という凡庸なシステムの機能を見直したりもした。東京都現代美術館にて「建築、アートがつくりだす新しい環境」と「ゼロ年代のベルリン」展。前者はフラン…

2012/01/01

謹賀新年。三が日はここに書くつもりはなかったが…。元日から映画史家田中眞澄さんの訃報、わが耳を疑う。先月も小津安二郎の誕生日にラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」で元気に小津話をされていたし、24日もフィルムセンターでご挨拶をしたばかりだ。田中さ…