2015/03/17

私も審査委員を務めた第56回科学技術映像祭の結果が発表された。審査委員の多くは科学のスペシャリストだが(もちろん私はそうではない)、その目からも『鳥の道を越えて』は文句なしの評価を得た。

あと個人的にうれしいのは、東京シネマで活躍した名キャメラマン豊岡定夫さんの遺作『生命の誕生 絶滅危惧種日本メダカの発生』(2015年、13分)の受賞。小さくて地道な映画なのだが、日本の科学映画のクラシシズムというか、顕微鏡映画の“正統”としての品格に感銘を受けた。4月16日に科学技術館で、5月9日にはすかがわ国際短編映画祭で上映される。顕微鏡映画なのにラストショットでボロ泣きしてしまった。