2014/07/20

ドイツの映画ポスターデザイナー、ハンス・ヒルマンが5月4日に亡くなっていたと知りました。88歳。無比の傑作『七人の侍』を。

2014/07/09

フィルムセンター相模原分館の「サラメシ」。14日放映です。

2014/07/07

スレイマン・シセ、イドリッサ・ウエドラオゴなどの監督を育て、「仏語圏アフリカ映画の母」ともいえる存在だったフランスのプロデューサー兼編集者アンドレ・ダヴァンチュールが1日死去。シセの『ひかり』をシネヴィヴァン六本木で観たことが思い出されます…

2014/07/06

これが映画都市です。

2014/07/05

シネマテーク・フランセーズへ五年ぶりに来てみて、映画資料データベースで今回舌を巻いたのは、ポスターの登録項目にシソーラス機能がついていたこと。例えば猫のいるポスターのシソーラス欄に「猫」と入力しておくと、いずれは猫のいるポスターだけが検索…

2014/07/03

2014年7月2日 シネマテークの展覧会は、いつも常設展・企画展(大)・企画展(小)の三つ。で、映画保存史を主題とする世界初の大型展覧会ではないかと思われる、企画展(大)=アンリ・ラングロワ展が今回の渡仏のもう一つのハイライト。何しろシネマテーク…

2014/07/02

2014年6月30日 5年ぶりにパリのシネマテークに来た。この組織のおかげで、ジャック・ドゥミと深作欣二のことを同時に考える!という無茶だけど面白い目に遭っている。最初の仕事は、電卓を片手にシネマテーク附属書店のフランクさんとの商談。フランクさんは…

2014/06/16

すっかり忘れていたが、ブログの方は随分休んでいたのだった。6月15日は、ジョイ・ディヴィジョン「アンノウン・プレジャーズ」初リリースから35年の日。

2014/05/30

明日は「映画をめぐる美術」のトークゲストを務めます。厳しいことを言えば、現代美術が映画の美質や思考に肉薄するなんてのは所詮幻想かも知れません。だからこそ、楽しめるところは楽しみたい、そういうスタンスで話をするつもりです。ただし大切なのは、…

2014/05/29

FBの方はまあまあ順調だが、ブログの方をつい忘れてしまう。リティ・パニュ『消えた画 クメール・ルージュの真実』。ポル・ポト政権下で抹殺された少年時代の幸せな記憶、そして飢餓と恐怖に包まれた強制労働の記憶。その映像が欠如しているなら、いっそ作っ…

2014/05/16

小津安二郎作品の画面のコマ抜きだけからできた、静かで感動的なブログ。http://ozustills.tumblr.com

2014/05/10

告知二つ。 ウカマウ集団特集「革命の映画/映画の革命」。5月13日(火)の『人民の勇気』上映後に太田昌国さんとトークをします。ウカマウの映画って、ある種「図式」だし、「盛り上がり」はないし、「美しい」ショットもないんだけど、どうして面白く観ら…

2014/05/06

《俳句同人 楕円》 句会の概要をお知らせします。日時:6月8日(日)13時〜18時 会場:カフェアリエ(元「新宿ホワイトハウス」)新宿区百人町1-1-8 03-3209-8686 http://cafearie.com 場所代なし、ただしお店に1200円以上のご注文が必要(例:珈琲500円とケ…

2014/05/05

アレクセイ・ゲルマン遺作『神様はつらい』。汚泥と吐瀉物と小便と血と内臓でどろどろの画面がほぼ3時間続く。知識人は全員殺され、愚者が愚者を襲うだけの世界なので、会話もまるで噛み合わない。単調極まりないが、ゲルマン本人はいまどのシーンを撮ってる…

2014/04/27

「岳人冠松次郎と学芸官中田俊造」展@北区飛鳥山博物館。この題だけではピンと来ないかも知れないが、れっきとした映画史の展覧会である。学術価値のある記録映画や教育映画をプロデュースした戦前の文部省官僚、彼の企画した山岳映画で未踏地を探索した名…

2014/04/23

最新ニュース。出る出ると噂されていた「日活100年史」がついに刊行! 1962年の「日活五十年史」から半世紀ぶり。じっくり眺めるのはこれからですが、今どきの映画会社社史らしくビジュアルを強化、あと何と言っても経営史の記述が強い! 読み物としてもかな…

2014/04/19

谷根千〈記憶の蔵〉の「映画ポスター市」初日へ。一望して、溜め息の出るような品がそこかしこに。『旅芸人の記録』ギリシャ版がある…。稀少度も加味して、そのほか今回の目玉はゴダール『イタリアにおける闘争』(デザインは長谷川元吉キャメラマン)と、『…

2014/04/15

「極意は? 映画タイトルデザイン」 展覧会初日の本日、夜の日本テレビ「NEWS ZERO」で赤松陽構造さんの仕事が取り上げられます。必見!

2014/04/11

映画を愛するネコはみなアンリ・ラングロワの留任を求める! ラングロワ解任事件(1968年)の頃に描かれた支持者の絵。 Vive Langlois ! Gouache de Basile Pasch 1968

2014/04/03

「群像」で連載された辻原登さんの「寂しい丘で狩りをする」が単行本化されました。講談社刊。フィルムセンターに勤める主人公・敦子が巻き込まれる戦慄のクライム・サスペンス! 突然、日本映画史上の固有名詞がどっと出てきてびっくりします。 http://book…

2014/03/30

「小津安二郎の図像学」は本日で会期終了。小津作品への思い入れの深い方々にも幾度となく接し、ひとりひとりの胸中にそれぞれの小津芸術の形があることも知った。小津は、まだまだ開かれてゆく映画作家である。自らに向けられる人間たちの視座をいまだ更新…

2014/03/29

1976年にフィルムセンターで行われたレクチャー、岸松雄の「小津安二郎交友録」音声資料紹介。死の3か月前、あらゆる療法を試してみたが治らない、今年は蓼科も行かない、という小津の焦りと慨嘆の言葉をただ一人伝えられる相手が、清水宏だったという事実。…

2014/03/23

「チェコの映画ポスター」@京都国立近代美術館にさっそく参上。それはそれでご来場をお待ちしてますが、同じコレクション・ギャラリーの他の展示が実はすごかった。グロテスクな女性画だらけで頭がくらくらしそうな甲斐庄楠音と、デザイナーズ・ブランドお…

2014/03/20

エジプト、シナイ半島の砂漠のど真ん中に作られた野外映画館! 奇矯なフランス人が突然思いついて設備を整えたはいいが、地元当局の許可が得られず、一度も上映しないまま野ざらしに。グーグルマップでも視認できるとのこと。 http://www.odditycentral.com/…

2014/03/16

吉田喜重監督のメキシコ体験を記した「メヒコ 歓ばしき隠喩」の、マチュー・カペルさんによるフランス語訳書が小西国際交流財団の「日仏翻訳文学賞」を受賞。おめでとうございます。それにしても、医科学分野の企業がこういう人文系の翻訳に賞を出していたな…

2014/03/15

昨日は終日、鎌倉にてみんなで資料整理作業。巨大な映画ポスターを高速で何百枚も拡げて整理した後のホッピーはうまい。曇天の由比ヶ浜にはカラスとトンビばかり。なんで縄とびの写真! アントワーヌ・ド・べックによるエリック・ロメール伝。

2014/03/12

二つの訃報。 社会主義チェコ映画にポップの花を咲かせたヴェラ・ヒティロヴァ監督が85歳で死去。情報はペトル・ホリーさんより。5月の『ひなぎく』リバイバルは追悼上映となります…。 大西巨人が97歳で死去。「神聖喜劇」を読み切ったひと夏のことが思い出…

2014/03/10

"Wales Because the Sun Would Shine" by Karen Peris (the innocence mission), from the album "Violet" (2013)

2014/03/09

本日は東京フィルメックスの「<「映画」の時間>『お早よう』を話そう〜親子鑑賞会」で、小津安二郎展の親子向け解説を務めた。とんかつ屋の灯入れ看板で記念写真を撮られる方もいてうれしかった。パリの野口久光展の仕掛人、根本隆一郎さんが現地に持参し…

2014/03/01

本日はイベントのダブルヘッダー。劇団みんわ座をお招きした写し絵ワークショップも「小津安二郎の映画美術―茺田辰雄の仕事」トークも熱が入った。さて、ついに情報リリース。 映画は文字だ! 手がけた題名デザイン約400作品、現代日本映画を支えてきた映画…