2013-01-01から1年間の記事一覧

2013/09/06

博品館のウラにある銀座国際ホテル。この場所にヨーロッパの古城のような造りの映画館「銀座全線座」があったことを示すブロンズ板。今のホテルも全線座を建てた樋口家の経営である。「NFCデジタル展示室」もご訪問ください。 http://www.momat.go.jp/FC/dig…

2013/09/05

パリの映画専門書店「コンタクト」がこの9月末で閉店。ここは渡仏の度にお世話になったが、半世紀以上の歴史があるとは初めて知った。以前はシャンゼリゼの北側にあったが、近年はカルチエ・ラタンの写真専門書店の中に併設されていた。実は、ここには仕事で…

2013/08/30

明日14時から、「チェコの映画ポスター」展の講演会。チェコの映画ポスターの歴史と現在を、パヴェル・ライチャン氏が膨大なポスター画像を駆使して紹介。同じ映画から作られたポスターの国際的比較も試みられる予定ですので、聞き逃すのはもったいないと思…

2013/08/28

おはようございます。こんなにかわいい図録ができたんですが、どうしますか。本日11時オープン。

2013/08/20

「世界一美しい本を作る男 シュタイデルとの旅」試写。写真界や作家たちの絶大な信頼を受けるドイツの出版社&印刷所。紙とインクと印刷の神秘に迫ってくれるドキュメンタリーを期待していたのだが、残念ながらそうではなかった。しかし、世界のどこでも著者…

2013/08/19

「河野鷹思の1950年代」展@ギャラリー5610(表参道)。スパイラルビルの裏、生前の河野自身が開設した明るくて上品な空間。ポスターや本の装丁にも目を見張るが、さりげなく輝いていたのが光村図書の小学校国語教科書(1950年)12種。表紙はどれも何げない…

2013/08/16

日本経済新聞、日曜日の「美の美」欄で連載中の「あばんぎゃるど衣笠貞之助」。古賀重樹さんのフットワークで、若き日の芸術家の足跡が甦る。『狂った一頁』『十字路』は日本の自主映画の源流、という主張が新鮮。古書日月堂さんが入手された、衣笠に宛てた…

2013/08/10

松林要樹監督の新作『祭の馬』試写。「相馬看花」の第二部だが、主人公は人から馬に移った。もの言わぬ馬たちに震災が刻印した身体や表情の変化を、私たちが感じ取れるほどにキャメラは彼らに肉薄している。殺処分は逃れたが避難所に閉じ込められた馬たちが…

2013/08/08

「スチル写真の美学」撤収作業。今年いちばん大汗をかいた日。ビールがこんなにうまい日はない。夏のひととき。ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォードと卓球でも? Paul Newman and Robert Redford during the shooting of Butch Cassidy and the Su…

2013/08/06

「日本映画 スチル写真の美学」展は残り今日と明日だけです。多くを語らなかった映画人の声を聴きましょう。昨日気づいた。加藤一二三先生がツイッターに参加していたとは…。しかも毎日ご機嫌な感じ。 https://twitter.com/hifumikato

2013/08/04

久々に「ナイアガラ・トライアングルVol.2」。大瀧先生の『オリーブの午后』もたまらんが、杉真理の曇りのないポップセンスに改めて感服。『夢みる渚』アレンジも絶品。映画でも、こういう「30年ぶりの再会」をしたいものだ。『共喰い』試写。青山真治作品で…

2013/07/29

すてきなCDブックが発売されたようです。澤登翠さん朗読、湯浅ジョウイチさん音楽の「星の王子さま」。 http://www.daisan-shobo.co.jp/book/b110306.htmlベルナデット・ラフォン様死去。74歳。最後に観たのは『スカイラブ』、最後に聴いたのは『パリ猫ディ…

2013/07/27

ついに広島に映画専門図書館が! 攻めのサロンシネマ系列。 http://www.asahi.com/area/hiroshima/articles/OSK201306240122.html「ミン・ウォン展 私のなかの私」@資生堂ギャラリー。一本の名作映画からシーンを抜き出し、全人物を自分ひとりで演じて再現…

2013/07/25

イタリアのフェラニア社が2014年から写真用と映画用フィルムの製造を再開?というニュース。 http://www.filmkorn.org/ferrania-the-new-old-hope-for-analogue-film/公式ページはまだ予告的なもの。 http://www.filmferrania.it/

2013/07/15

夏のひととき。オーソン・ウェルズとリタ・ヘイワース。 Orson Welles and Rita Hayworth, Miami Beach, 1944

2013/07/14

とてつもない大発見。大藤信郎の試作品第一作『のろまな爺』全篇と、未完成に終わった『竹取物語』未編集ネガ。私が不束ながらコメントしています。シュールとは言った覚えがないのですが。http://mainichi.jp/select/news/20130714k0000m040101000c.html

2013/07/12

「チェコの映画ポスター」展、ついに情報リリース。もし社会主義チェコスロヴァキアが映画を製作した国の宣伝方針に従っていたら、こうはならなかった。またその逆に、もしチェコスロヴァキアが教条的な社会主義リアリズムに徹していても、こうはならなかっ…

2013/07/10

日活ノンフィルム・アーカイブ計画始動のようです。素晴らしい。 (以下は日活株式会社のFBページより貼り付け) 皆様のご親類やお知り合いの中に、 日活作品の写真やチラシ、台本などを持っている。 日活の会社関連の資料を持っている。 けれど、「捨てるの…

2013/07/08

土曜は岩佐監督特集で『とべない沈黙』トーク。脚本の生成を稿ごとに見ていると、「映画原理」から「ジャンル」へ、そして「詩」へと揺れ動いているのが分かる。こういうプロっぽくない青さが絶対的な価値なのだ。いろいろ語ってはみたが、この映画の価値を…

2013/07/03

電報「いまクロワゼット(カンヌ映画祭のこと)で起きていることは何て美しく素晴らしいんだ。幸せだし、同時に大喜びしている。さようなら。フランソワ・トリュフォー」。『シェルブールの雨傘』の受賞について、ジャック・ドゥミー宛て。

2013/06/30

7月6日の岩佐寿弥監督特集トークの準備。『とべない沈黙』は、脚本の生成自体が実にドラマティック。最初の題名が『ころんぶす昆虫記』。次に『喜劇 蝶々はゆく』。一時は喜劇になるはずだった(!)。そして、ガルシア・ロルカが介入して『とべない沈黙』に…

2013/06/25

昨日の『3人のアンヌ』評、一応讃辞を送ったつもりなので誤解なきよう。さて「東京上級デート」も良かったが、「月刊EXILE」8月号でも取り上げていただいた。いま、より深い映画体験をするなら、新橋映画劇場、フィルムセンター、アップリンクだそうです。 h…

2013/06/24

ホン・サンス『3人のアンヌ』。韓国の田舎町へやってきた中年フランス女三態。貧弱極まりない風景、無味乾燥な舞台装置、ゆるゆるのカメラワーク、これで映画になると確信してる(カンヌのコンペにまで出した)んだからホン・サンスはすごい。間違いなくエリ…

2013/06/22

東映スチルマン遠藤努さんのお話から。 「むかしオランダにレンブラントという画家がいてね。彼は人をいちばん美しく描くための光の当て方を考えたんだ。まず後ろ斜め45度、上からも45度の角度で光を当てる。そして正面からも光を当てる。それはスチルでも同…

2013/06/21

展覧会「日本映画 スチル写真の美学」のスチルマントーク、明日は東映(のちに角川映画)の遠藤努さんをお迎えします。冬に直接お話を伺ったとき、2時間魅了されっぱなしでした。明日も「東映的スチル」の極意をお聞きするつもりです。 http://www.momat.go.…

2013/06/17

国際フィルム・アーカイブ連盟(FIAF)が本日設立75周年を迎えた。1938年6月17日、英米仏独の四つの映画アーカイブの代表が、パリのオテル・マティニョン(首相官邸)に集まり創立文書の調印式を行った。それから75年、現在では約150ものFIAF加盟アーカイブ…

2013/06/15

フィルムセンターの展示室(料金200円)がなぜ「東京上級デート」なのかよく分からないのですが、そう思っていただけるなら良いです。 http://www.tv-asahi.co.jp/tokyopreciousdating/フランスで、『美しき五月』のデジタル復元版が公開されたらしい。山形…

2013/06/14

「追悼 映像作家・岩佐寿弥特集」のために小さな原稿を書きました。そして特集初日の7月6日(土)、『とべない沈黙』の上映後にトークゲストを務めます。岩佐さんが脚本に参加した『とべない沈黙』は日本映画のひとつの転換点、その生成までの苦闘に少しでも…

2013/06/12

今日フランスで、ツール・ド・フランスがテーマの新作映画が封切りの模様。といってもプロ選手の話ではなくて、さえない自転車好きのお父さんが、意気地なしと妻から離婚を切り出され、奮起してツールと同じ路程を独りで走ってるうちに周囲の声援が高まって…

2013/06/11

驚きの『夢見るシャンソン人形』ドイツ語版。ちゃんとフランス・ギャル本人が頑張ってます。独題は「とても素敵なパーティーだった」。