2013-01-01から1年間の記事一覧

2013/06/03

この夏は、アンリ・サルヴァドールで乗り切ろう。どうしてこんな素敵なじいさんの仕事に、これまで気づかなかったのか。反省している。 Dans mon île / Henri Salvador

2013/06/02

有楽町で見逃して愕然としていた『アントニオ・カルロス・ジョビン』に新宿で遭遇できた。アーカイバル・ドキュメンタリーというより、過去の演奏映像をひたすら編集しただけ、だけどそれが正解。音楽に音楽の歴史を語らせるのだ。老ドス・サントス、いい仕…

2013/05/28

『女と男のいる舗道』という日本語題は、まんざら間違いではなかった。

2013/05/27

トークイベント「あの頃の映画デザインがすごい!」、ツイッターで「映画漫才」との評をいただいて、次回開催のご要望までいただき有り難く存じます。名も知れぬ職人たちが生み出したスチル写真や映画ポスターのどこが面白いのか、ここまで掘り下げられた機…

2013/05/24

代官山蔦屋書店での都築響一さんとのトークイベント「あの頃の映画系デザインがすごい!」は明日の18時です。どんな展開になるのか今も分からないのですが、都築さんの秘蔵コレクションも開陳されると思われますし、私もトークにさりげなく全力投球します。…

2013/05/17

女の子が春休みを楽しむために必要なもの一覧。 『スプリング・ブレイカーズ』(2013年)

2013/05/16

なんと満席になりました『映画に耳を』トークイベント。映画の音楽&サウンドスケープをめぐる小沼純一さんとの放談(司会は岡澤浩太郎さん)、途中でネコ映画談義へ逸脱したものの(私のせいです)、無事に元の路線へ帰還。オタール・イオセリアーニの音響…

2013/05/15

フランスのアニメーション『パリ猫ディノの夜』。ノワール小説の伝統にちょっぴり『狩人の夜』をかけ合わせたような、アクションよりも描画と世界観を重視した作品。アパルトマンの屋根が主人公といってもいいほど、屋根伝いに跳ぶシーンが多くて面白い。登…

2013/05/10

フレンチ・フィーメイル・ニューウェーブ特集、無事3本制覇。『ベルヴィル・トーキョー』はあまり演出の強い映画とはいえないが、こんな目に遭ったら映画作って仕返ししたくなるのも当たり前、という説得力は抜群。映画の好きな男ならみんな頭が痛くなる映画…

2013/05/07

映画をどのように作るか以上に、映画が何でできているかを、静かに、激しく思考してきた岩佐寿弥監督が突然いなくなってしまった。『叛軍No.4』などは、世界のドキュメンタリー史を一気に相対化してしまう恐ろしい映画だ(もしラストに最首悟が登場しなかっ…

2013/05/05

岩佐寿弥監督が死去。「3日に宮城県大河原町で開かれた「オロ」の上映会に出席した後、宿泊先の階段から落ちて頭部を強打した」。昨年渋谷でお会いした時あれだけ意気軒昂だったのに、事態がまだしっかり飲み込めない。

2013/04/30

注目の本『映画に耳を』を上梓された小沼純一さんと、下北沢「B&B」でトークをすることになりました。このイベントも映画を「聴く」試みになりそうです。楽しみです。 http://bookandbeer.com/blog/event/20130516eigamimi/

2013/04/29

イタリア人漫画家フィオルは、アングレーム国際漫画祭でも受賞したバンドデシネ界の注目株。6つの案を出し、カウリスマキ本人に選ばれたのがこれ。絶品。 アメリカ版『ル・アーヴルの靴みがき』ポスター 作:マヌエレ・フィオル

2013/04/28

5月25日18時より、「あの頃の映画系デザインがすごい!」と題して代官山蔦屋書店で都築響一さんとトークをすることになりました。スチル写真の魅力から始まって、映画系印刷マテリアルの面白さをどーんと語り尽くす予定。最近思うのだが、映画とは、それまで…

2013/04/26

本日「NFCデジタル展示室」がオープンしました。スタッフの努力の結晶です。もちろん展示品も見ていただきたいのですが、実はトップページのスライドショーも力作だと自負。 http://www.momat.go.jp/FC/digitalgallery/明日の午後は、元日活撮影所スチルマン…

2013/04/25

こんな酒とクスリ漬けの、ビキニ娘とモッコリ男の狂乱の日々がかの国の大学生の春休み旅行なのか!と思うと某政府間交渉がますます不安に思えてくる『スプリング・ブレイカーズ』。世界観というか、ハーモニー氏のやりたいことはほぼ全部分かる。フィルム撮…

2013/04/24

もうかなり大きな話題になっているようですが…。いくつか名前を忘れていた映画館を思い出しました。 http://www.nipponeiga.com/pia78/

2013/04/22

「映画に見るフランス 憧れのパリ」展@鎌倉市川喜多映画記念館。古き良きフランス映画の伝統を踏まえながら、美術監督の直筆デッサンとか、現地版のエレガントなプレスとか、日本では川喜多夫妻しか絶対持っていないはずの逸品(あちらでも簡単に見られると…

2013/04/19

『ゴッドファーザー』キャスティング時のコッポラのメモ書き。ドン・コルレオーネ役の候補にローレンス・オリヴィエって…。そりゃ全然違う映画になってたな。

2013/04/18

海の向こうの仲間、カナダのシネマテーク・ケベコワーズが、この4月に創立50年を迎えました。これまでアニメーション専門のマルコさん、企画担当のカリーヌさんなど素敵な方々と一緒に仕事ができました。祝賀!

2013/04/17

わが映画ポスターの師匠、ジャック・エロールさんによるドゥミー作品ポスターの解説ビデオ(仏語)。撮影場所はシネマテークの資料保存室です。 http://www.cinematheque.fr/fr/expositions-cinema/exposition-jacques-demy/affiches-demy.html

2013/04/15

セルゲイとウォルト。

2013/04/15

4月13日『ロシュフォールの恋人たち』フラッシュ・モブ@オテル・ド・ヴィル(市役所)前広場。見物客が踊り手の50倍ぐらいいるので、ほとんどフラッシュ・モブになってないが。このビデオ、パリ市役所の公式映像であるところが素晴らしい。 http://www.dail…

2013/04/13

ディスクユニオンから、和田誠さんイラストの猫のジャズトリオバッグ。100個限定なのでもう売り切れ確実だが、持ってる人が羨ましくて羨ましくて仕方がない。とにかく猫の何げない表情がいいのです。

2013/04/11

告知で恐縮。フランスのアジア映画専門ウェブサイトSancho Does Asiaに私のインタビューが掲載されました。仏語なのですが、経歴とか仕事の変遷とか日本映画のこととかを話しております。1996年ロッテルダム国際映画祭神代辰巳特集のコーディネーターだった…

2013/04/09

都築響一さん×フィルムセンター展示室。明日発行の「Roadsiders' Weekly」最新号は『日本映画 スチル写真の美学』展が巻頭を飾ります! http://www.roadsiders.com/

2013/04/08

里見トン「文章の話」。不気味に面白い。1937年だから「綴方教室」なんか流行った頃だと思うが、最終章を除いてほとんど文章の本ではない。「言葉と思想」とか「自と他」とかもっともらしい文が並ぶが、いわば当然のことばかり書かれている。それなのに快楽…

2013/04/07

「マリオ・ジャコメッリ 写真展」@東京都写真美術館。あのコントラストの求道者ジャコメッリにも、一シリーズだけ、まるで恋愛映画のスチル写真みたいなロマンティックな連作があった。

2013/04/06

映画保存協会の小型映画部が、この4月に独立され「コガタ社」として活動することになったそうです。応援します。世界はまだ8mmの映写機やスプライステープや、16mmのエキサイターランプを必要としています。 http://kogatasha.web.fc2.com/index.htmlシネマ…

2013/04/02

ミシェル・ゴンドリーの新作『ウィ・アンド・アイ』。夏休み前の最後の日、ブロンクスのハイスクールから悪ガキどもが大騒ぎしながらバスで下校してゆく、ただそれだけ。それだけだが、空間を限った戦略が利いていて、男の子も女の子も一人一人が粒立ってい…