2013/08/20

「世界一美しい本を作る男 シュタイデルとの旅」試写。写真界や作家たちの絶大な信頼を受けるドイツの出版社&印刷所。紙とインクと印刷の神秘に迫ってくれるドキュメンタリーを期待していたのだが、残念ながらそうではなかった。しかし、世界のどこでも著者に直接かけあうシュタイデル氏の提案能力と交渉力には舌を巻く。ロバート・フランクのニューヨークとノヴァスコシア両方の仕事場(NYの部屋の錆びた映画フィルム缶が気になる。『プル・マイ・デイジー』のアウトテイクだったりしないか)、お茶目なギュンター・グラス爺さんを目撃できたのは贅沢だった。本の匂いも大切だ、それは大量生産からは生まれない、という発言にもビリビリ来た。字幕監修が、昨年の「日本の映画ポスター芸術」展でお世話になった印刷博物館の寺本さんだったのでびっくりした。
http://steidl-movie.com/

夏のひととき。スティーブン・スピルバーグ。楽しそうだね。