2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

2012/05/30

映画のデジタルシフトの問題は、何よりも文化多様性の維持をめぐる問題であって、失われるものへの哀惜だとかノスタルジーの話と混同してはならない。基本原則。

2012/05/28

『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』@渋谷ショウゲート。すでに世界的な人気を誇るヌードショーを、より高次の芸術にせんと奮起するダンサーと振付師とスタッフたち。フレデリック・ワイズマンだから2時間を超えても驚かないが、今年観た映画の中で体…

2012/05/27

高校の同窓生たちとの再会の集まりが二つ。いつもと全然違う週末を楽しんだ。子どもの頃、友だちと一緒に、空き地に棒と段ボール箱で作った「秘密基地」を思い出す。『モバイルハウスのつくりかた』(本田孝義)。DIYショップで買い集めた2万6000円の材料で2…

2012/05/23

『幕末太陽伝』の立ち回りのシーンで、石原裕次郎は間違って刀の柄で障子を突き破った。川島雄三「裕ちゃん、これは《太陽の季節》じゃないよ」石原裕次郎「わが青春物語」(1958)より

2012/05/20

ジロ・ディタリア第15ステージは、山登りを控え目にした今年のコースにしては厳しい山岳ステージ。若手のラボティーニが単独で快調に逃げるが、経験値の少なさゆえか、下りのカーブで滑って落車! 幸い怪我もマシントラブルもなかったが、やがて熟達のホアキ…

2012/05/19

トークイベントはいつも以上の大入り、坂上直行さんのお話も豪快かつ繊細。映画イベントとして初めて武道館を借り切った『テンタクルズ』試写会、俳優ではなく犬の記者会見をやった『ベンジー』など、ヘラルド映画の名にふさわしい(ヘラルドとはさきがけの…

2012/05/18

明日は「ロードショーとスクリーン」展のギャラリートーク。『コンボイ』では巨大トラック群を来日させた(!)という、1970-80年代外国映画宣伝のモーレツな勢いを感じさせるトークになるでしょう。宍戸錠「シシド 小説・日活撮影所」読了。爽快な本だった!

2012/05/15

バート・バカラックの原曲を、カバーが乗り越えてしまったかも知れない奇跡的な例。

2012/05/14

フェルナン・ブローデルにもわりと平易に読める邦訳書があるんですねえ、岩波同時代ライブラリー「都市ヴェネツィア」読了。ブローデル晩年の本であり、当然エッセー的な記述ではあるが、10世紀あたりからのヴェネツィアの盛衰が重層的に読み解かれる。何し…

2012/05/12

FBをやっていて知ったのだが、森崎東の新作が動き始めたらしい。長崎在住のシンガー兼漫画家が、自身と認知症の母親の交流を描いた自費出版漫画「ペコロスの 母に会いに行く」が原作だという。ただただ完成を祈るのみ。尾崎翠「第七官界彷徨」読了。物語全体…

2012/05/10

ついにゴダールも3Dか…。誰が仕掛けたんだろう。’Adieu au langage'ってどういう邦題にするといいのかな。

2012/05/09

2008年にドイツでリリースされたDVDで、ヴァルター・ルットマン『伯林—大都会交響楽』(1927年)。エドムント・マイゼルの曲を伴った公開当時のいわゆる「マイゼル版」は、『戦艦ポチョムキン』だけではなかった。この映画でも、音楽と画面がもうこの版以外…

2012/05/07

今日の講義は、特別ゲストに『相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶』公開を控えた松林要樹監督をお招きして。フリーランスと組織の映像製作の違いとか、「現地」に飛び込んで分かるインターネット世界の歪みとか、原一男監督からの影響とか、就職活動だけが…

2012/05/06

昨日は、友だちと連れ立って練馬区美術館の「鹿島茂コレクション2 バルビエ×ラブルール」展へ。ここは初めてだが、ほとんど駅前美術館。便利。バルビエもラブルールも20世紀前半の挿絵画家だが、特にバルビエのけだるく人工楽園的な色彩感覚におなかいっぱい…

2012/05/04

今年は日活100年。とてもめでたい。しかし私の世代は、子どもの頃「日活」は家では口にしてはいけない言葉だった気がする。

2012/05/03

一箱古本市、本日の参加者は60箱という。「古書ほうろう」に割り当てられたのは私を含む8組。大雨ながら、屋内に場所を作っていただいて無事に終了。今回は自分の箱に本を並べてみて、今一つ「力」がないなと感じた。いい古書店の棚には「力」がある。売り上…

2012/05/02

明日は天気悪そうですが、一箱古本市は雨天決行。千駄木「古書ほうろう」にてお待ちしております。今年は本以外の商品もちょっとあります。ドキュメンタリー『オロ』@中野ZERO視聴覚ホール。77歳、岩佐寿弥監督の新作に触れられるという幸せ。6歳で親と離れ…

2012/05/01

ダニエル・ダリューさん、95歳のお誕生日おめでとうございます。