2012/01/01

謹賀新年。三が日はここに書くつもりはなかったが…。

元日から映画史家田中眞澄さんの訃報、わが耳を疑う。先月も小津安二郎の誕生日にラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」で元気に小津話をされていたし、24日もフィルムセンターでご挨拶をしたばかりだ。田中さんは、アカデミズムの外側で、たった独りで映画研究に一ジャンルを築いた巨人だった。まだいっぱい書きたいテーマを溜めていらしたはずだ。冥福を祈りたいが、そんな言葉で簡単に済ませたくないほど今はうろたえている。