2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2012/04/30

昨日だが、世田谷文学館「地上最大の手塚治虫」展。名作の原画が大集結。「ブラック・ジャック」で育ったので、展示品によっては落涙寸前になることも。ヒョウタンツギもくるくる回転中。若い頃の手塚は、いくら忙しくても年間365本の映画を観ていたという。…

2012/04/29

おとといいらしたチェコの方もそうだが、「ロードショーとスクリーン」展で外国の方が案外じっくりご覧になるのが前売券のコーナーである。劇場売りパンフの隆盛が日本独特のものであることは結構知られているが、前売券(正しくは「特別鑑賞券」)制度の発…

2012/04/28

昨日は、プラハで映画ポスター専門店「テリー・ポスター」を開いているパヴェル・ライチャンさんがご来訪。アート系映画館を経営しながらたった6年で6万枚(1万2千種)を収集、世界各地の展覧会にも協力しているという。なぜ「テリー」なのかというと、自分…

2012/04/26

それにしても、外国にいる時に日本のウェブサイトを開いて日本のニュースを読むと、関心のあり方があまりに内向きであることが露呈していて唖然とする。どうにかならないか。

《FIAF北京会議》 本棚は語る

朝はフィルム・アーカイブの諸問題を考える「第二世紀フォーラム」があったが失礼し、西単地区にある大型書店「北京図書大廈」の映画書コーナーへ行ってみる。映画の棚は2つ。デヴィッド・ボードウェルのカール・ドライヤー研究が最新刊だったりするのも面白…

《FIAF北京会議》 ノン・キャメラ映画の誘惑

フィルム・アーキヴィストの発表というのは、いわゆる学術研究者の発表と違って、自分の関わった具体的なプロジェクトが背景になることが多い。それは復元事業であったりカタロギングであったり展覧会の実施だったりするが、共通するのは作品の分析よりも「…

《FIAF北京会議》 エジプトのベティ・ブープ

シンポジウム初日。注目した発表は以下の三つ。1:アニメの原画やセル画の保存を主題とするシネマテーク・フランセーズの発表では、1933年に若きルネ・クレマン(!)が作ったアニメ作品の切り抜き原画が登場。戦前期に『左側に気をつけろ』とか短篇に携わ…

《FIAF北京会議》 北京風塵

国際フィルム・アーカイブ連盟(FIAF)の年次会議のため北京へ。今年のシンポジウムのテーマは「世界のアニメーション映画」で、私は火曜日に大藤信郎とその資料について話すことになっている。初めての中国だが、北京はまさに春の盛り。街路を歩くのも心地…

2012/04/20

今日は外回りばかりだった。それぞれの主題は「映写機」「科学映像」「日活100年」「相米慎二」とまるで毛色が異なるが、そういう一日もいいものだ。☆2012フランス大統領候補の好きな映画フランソワ・オランド(社会党):『まぼろし』『スパルタカス』『モ…

2012/04/18

日帰りで京都&大阪出張。京都文化博物館に久々に伺った。昨年秋に新装されたフィルムシアターは、今のような状況になってみれば、本格的なフィルム上映会場の新設としては日本で最後になってしまうかも知れない。間に合って良かったとも言える。キノトン映…

2012/04/16

長年の習慣というのは消えないもので、そして「休暇」にも慣れないもので、どなたに読んでいただいているか心もとないブログではありますが、「気の向いた時」という程度で再開いたします。ブランクはたった一週間でした。今日言いたいことは、結局『へんげ…

2012/04/09

10年を機に、他にやらねばならぬことも増えたので、このブログはしばし休暇に入ります。

2012/04/07

明日をもってAtelier Manukeは満10年を迎えます。10年か…我ながら笑える。今までご訪問いただいた方々にはただ感謝。今さらウェブ日記でもないだろうとも思うのだが、どうしようか。とにかく明日はいい天気らしい。

2012/04/06

明日より『アーティスト』劇場公開。今どき無声映画なんて酔狂では作れないが、やっぱりこれは大いなる酔狂なのかも知れない。パンフレットに執筆しておりますので、よろしければお買い求めください。

2012/04/05

ただいま展示施工中。クロード・ミレール監督死去。日本でも『死への逃避行』『なまいきシャルロット』『小さな泥棒』と立て続けに評判をとった。『なまいきシャルロット』上映時のシネヴィヴァン六本木の熱気を今でも覚えている。今はヨーロッパ映画の劇場…

2012/04/04

4月1日、ドキュメンタリー専門メールマガジン「neoneo」から発展したウェブサイト「neoneo web」がオープン。6月には雑誌も刊行という宣言あり。こういう前向きなニュース、最近は本当に少ないので嬉しい。 http://webneo.org/

2012/04/02

今ごろ『ヒューゴの不思議な発明』にツッコんでみる。*敬愛する監督が存命なのに「死んだ」と本に書くような研究者にはならないよう気をつける。 *あんなに広大な映画専門図書室、世界のどこにもないわい。 *というか1930年代にまだ映画の本はそんなに多…

2012/04/01

春です。北原白秋が、自宅から近かったというP.C.L.の撮影所を詠んだ歌。春撮す何のセットぞ街建てて裏あらはなり芽ぐむ雑木々 今日の朝日新聞朝刊に、「ひと」欄のほかに、アギー君を紹介する「いぬ」欄があったのは一応エイプリルフールと理解。