2012/04/28

昨日は、プラハで映画ポスター専門店「テリー・ポスター」を開いているパヴェル・ライチャンさんがご来訪。アート系映画館を経営しながらたった6年で6万枚(1万2千種)を収集、世界各地の展覧会にも協力しているという。なぜ「テリー」なのかというと、自分の映画館にイギリスからテリー・ギリアムが何度も来てくれた縁からだそうだ。常設展をご案内するが、シネマトグラフ日本伝来、駒田好洋、昭和初期時代劇スターのポスターに感じ入っておられたようで、袋一平コレクション(初期ソビエト映画ポスター)の存在にも驚かれていた。私も少しずつ「映画ポスター語」で世界と渡り合える自信がついてきた。

http://www.terry-posters.com/

実はFIAF会議の最中も、中国やタイの人たちと映画ポスター交流に励んでいた。映画ポスターは、映画作品そのものではないが、人々と映画を結びつける媒体であり、それぞれの国の映画のかたちを示す美的なシンボルだ。当分の間、大きな課題としてゆきたい。

今日は『地獄門』デジタル復元版特別上映会。木炭車が走っていた戦後の大映京都撮影所のお話から始まる森田富士郎キャメラマンの壮大な回想から、IMAGICA三浦和己さんによる復元技術のテクニカルな解説へと流れ込むトークが楽しかった。