2013/06/02

有楽町で見逃して愕然としていた『アントニオ・カルロス・ジョビン』に新宿で遭遇できた。アーカイバル・ドキュメンタリーというより、過去の演奏映像をひたすら編集しただけ、だけどそれが正解。音楽に音楽の歴史を語らせるのだ。老ドス・サントス、いい仕事です。色んな「イパネマの娘」を畳みかけてくるのも圧巻だが、私のベスト3はエリス・レジーナと掛け合いの「三月の水」、オーケストラを従えた「バラに降る雨」(もともとこの曲は倒れそうなほど好き)、そしてオスカー・ピーターソンが自在に弾きまくる「波」です。