2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

2013/06/30

7月6日の岩佐寿弥監督特集トークの準備。『とべない沈黙』は、脚本の生成自体が実にドラマティック。最初の題名が『ころんぶす昆虫記』。次に『喜劇 蝶々はゆく』。一時は喜劇になるはずだった(!)。そして、ガルシア・ロルカが介入して『とべない沈黙』に…

2013/06/25

昨日の『3人のアンヌ』評、一応讃辞を送ったつもりなので誤解なきよう。さて「東京上級デート」も良かったが、「月刊EXILE」8月号でも取り上げていただいた。いま、より深い映画体験をするなら、新橋映画劇場、フィルムセンター、アップリンクだそうです。 h…

2013/06/24

ホン・サンス『3人のアンヌ』。韓国の田舎町へやってきた中年フランス女三態。貧弱極まりない風景、無味乾燥な舞台装置、ゆるゆるのカメラワーク、これで映画になると確信してる(カンヌのコンペにまで出した)んだからホン・サンスはすごい。間違いなくエリ…

2013/06/22

東映スチルマン遠藤努さんのお話から。 「むかしオランダにレンブラントという画家がいてね。彼は人をいちばん美しく描くための光の当て方を考えたんだ。まず後ろ斜め45度、上からも45度の角度で光を当てる。そして正面からも光を当てる。それはスチルでも同…

2013/06/21

展覧会「日本映画 スチル写真の美学」のスチルマントーク、明日は東映(のちに角川映画)の遠藤努さんをお迎えします。冬に直接お話を伺ったとき、2時間魅了されっぱなしでした。明日も「東映的スチル」の極意をお聞きするつもりです。 http://www.momat.go.…

2013/06/17

国際フィルム・アーカイブ連盟(FIAF)が本日設立75周年を迎えた。1938年6月17日、英米仏独の四つの映画アーカイブの代表が、パリのオテル・マティニョン(首相官邸)に集まり創立文書の調印式を行った。それから75年、現在では約150ものFIAF加盟アーカイブ…

2013/06/15

フィルムセンターの展示室(料金200円)がなぜ「東京上級デート」なのかよく分からないのですが、そう思っていただけるなら良いです。 http://www.tv-asahi.co.jp/tokyopreciousdating/フランスで、『美しき五月』のデジタル復元版が公開されたらしい。山形…

2013/06/14

「追悼 映像作家・岩佐寿弥特集」のために小さな原稿を書きました。そして特集初日の7月6日(土)、『とべない沈黙』の上映後にトークゲストを務めます。岩佐さんが脚本に参加した『とべない沈黙』は日本映画のひとつの転換点、その生成までの苦闘に少しでも…

2013/06/12

今日フランスで、ツール・ド・フランスがテーマの新作映画が封切りの模様。といってもプロ選手の話ではなくて、さえない自転車好きのお父さんが、意気地なしと妻から離婚を切り出され、奮起してツールと同じ路程を独りで走ってるうちに周囲の声援が高まって…

2013/06/11

驚きの『夢見るシャンソン人形』ドイツ語版。ちゃんとフランス・ギャル本人が頑張ってます。独題は「とても素敵なパーティーだった」。

2013/06/03

この夏は、アンリ・サルヴァドールで乗り切ろう。どうしてこんな素敵なじいさんの仕事に、これまで気づかなかったのか。反省している。 Dans mon île / Henri Salvador

2013/06/02

有楽町で見逃して愕然としていた『アントニオ・カルロス・ジョビン』に新宿で遭遇できた。アーカイバル・ドキュメンタリーというより、過去の演奏映像をひたすら編集しただけ、だけどそれが正解。音楽に音楽の歴史を語らせるのだ。老ドス・サントス、いい仕…