2013/01/29

週末の新聞で、学生の頃一年だけバルザックの講義(確か「従妹ベット」だった)を受けた石井晴一教授の他界を知る。小柄だが、彫りのくっきりした顔立ち、人間くさい朗々とした語り口に、これぞバルザックの研究家だ!と納得したことを思い出す。スマートで素敵なフランス文学者も増えたが、こういう昔気質の方こそ忘れられないものだ。