2012/07/08

昨日の竹内さんトーク、補足。

*『ランボー』のポスターの背景になっている夕焼けは、社員旅行の際に熱海後楽園ホテルの屋上から撮ったもの。
*『キングコング』では、ものすごい種類の宣材を作って空前の宣伝態勢を敷いた。甲子園球場では「キングコングうちわ」をお客さんに配り、公共放送NHKに映してもらうのを狙った。
*ホラー映画は、二週目になると一週目の50%まで興収が落ちるのが通例だったが、『サランドラ』ではハッタリ宣伝が成功し過ぎて二週目の落ち込みがすさまじかった。
*『Mr.Boo!』は『死亡遊戯』との抱き合わせで不承不承買わされた映画で、最初はヒットしないと思ってオクラに入れられていた。
ダリオ・アルジェントは、いまだに『サスペリア』の前の映画を日本で『サスペリアPART2』にされたことを知らないはず、だそうだ。(ほんと?)

東京都写真美術館川内倫子展。「あめつち」に圧倒される。身近なものも巨大なものも同列に呑み込んでしまう、作家の抱くイマジナリーな空間の大きさ。

『先生を流産させる会』(内藤瑛亮)@オーディトリウム渋谷。説明のできない衝動を、説明不能なまま最後まで突っ走らせることのできる確かな演出。衝撃的な内容の陰で、ショッピングカートを突き出すとか、カーテンを開けたり閉めたりとか、こういう細かい芝居が効いている。世の中には決して賢明なふるまいを選べない人間がいるという事実や、「田舎」の救いがたい退屈もくっきりと露顕している。それにしても、よくこんな禍々しい表情のできる女の子を見つけてきたものだ。