2011/09/02

展示品集荷作業二日目。東京の西、都心、東と3箇所をめぐる。職場に戻って原稿。一つ入稿、残りは二つ。

実相寺昭雄展@川崎市市民ミュージアム。周知の宇宙ヒーロー系の仕事のほか、テレビドラマ、ATG映画や演劇などの業績をフォローされた学芸員の方々の努力にもかかわらず、最大の衝撃は会場出口の手前にあった。実相寺の個人的なコレクションを並べた展示ケースの中には、膨大な数の「けろけろけろっぴ」グッズ。そんなに好きだったんだ。そして、実の息子として可愛がっていたアライグマのぬいぐるみ。息子だから、「かわいいぬいぐるみですね」と来客に言われると怒ったという。そして、その息子たちが書き初めをしている写真の年賀状も。さらにオペラ好き、路面電車マニアなど、愛好の対象はキリがない。展覧会としていちばんフィーチャーされていたのは、平凡な日本の日常風景に、宇宙人や怪獣を登場させたデッサン。例えば畳の間にメトロン星人が座っていて、「宇宙人に座布団をすすめるべきか」と大書。ファンの間では有名なシーンらしいですが。ユーモアなのか異常なのか。その境界線の上を歩かされるような企画だった。