2011/07/12

年明けのポスター展の準備で大阪中之島国立国際美術館へ。森山大道展をやっているので帰りに見てゆく。「アレブレボケ」とか言ってる場合じゃない。森山はとことんブレのない作家だ。この美術館は、地上から地下へ向かう構造が存外に楽しい。

続いて新長田に向かい、3年ぶりの神戸映画資料館へ。1970年の大阪万博で行われた日本国際映画祭(これが日本初の国際映画祭だが1回きりで後が続かなかった)のポスターや、木村恒久の『ツィゴイネルワイゼン』のポスターがカフェの壁にかかっているのにまずびっくり。ノンフィルム資料の現状を見せていただく。フィルム、機械類、パンフ&書籍、ポスター&チラシ&スチル、と分かれた4つの保存室は、莫大なコレクションのカオスだが、未来といえばとことん未来を感じさせる空間である。今はチラシの整理に取りかかっていると聞いて驚いた。ノンフィルムの中でも、チラシは細かいわりにいちばん労力のかかる分野だ。資料館の安井さん、田中さんと地下鉄長田駅前のお店でお食事。ホテルで「中央公論」の記事を書く。東京からいくつも悩ましいメールが届いていて嘆息。

昨日の『監督失格』は、映倫のレーティングでは「G」。小学生でも誰でも観ていいんだそうだ。