ついに最終日

最後のアポイントメント、フランス国立図書館BNF)のスペクタクル芸術部門。BNFといっても前に行ったシネマテークの対岸(館内の通称「トルビアック」)ではなく、昔からあるリシュリュー館の方。ジョエル・ユートヴォル部長にお話を伺う。ここはまず演劇資料の保存所であり、映画資料は音楽・舞踊・サーカス・パントマイムといった分野とならんで全体の一部をなすに過ぎない。それでもアベル・ガンスルネ・クレールサシャ・ギトリジャン・グレミヨンマルク・アレグレ、音楽ではモーリス・ジョベールなどの個人資料が。「道理でシネマテークになかったわけか…」と納得させる巨匠ばかり。だから逆に「シリル・コラール資料」はびっくりしたけど…。フランスの俳優など、映画だけの人はむしろ少ないわけで、こっちに資料が集まって当然。マリア・カザレス、イヴ・モンタン(むしろ歌手として)、シャルル・ヴァネル、デルフィーヌ・セイリグなどなど。

夜、リュクサンブール近くのレストランで日仏チリ混合のお別れ会を催していただく。一次会では『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』の5月フランス公開が話題に。二次会では、いまこの日本社会で映画に何ができるかを改めてみんなで考えてみた。と書くとかっこ良すぎますかね。わざわざ集まっていただいた11名の皆さんに感謝。特に幹事のテリー小山内さん、お忙しい中本当にありがとうございました。

※これにて2009年フランス&イタリア滞在記は終了です。