高嶺の花か?

かなり楽しみにしていたオンライン編集部門へ行く。つまりヴァーチャル・ミュージアムをネット上に構築する部署である。スタッフは4人。シルヴェット・ボドロ資料を用いた「スクリプターの仕事」ページなどは去年から気になってはいたのだが、細かい資料が多くて本物の展覧会に向かない、文章によるコンテクストの説明がかなり必要、などの理由でこういう資料は確かにインターネット向けだと再確認。ただ、著作権処理を別にしても、サイトの構築だけで随分お金がかかることも実感した。ちょっと萎える。午後は全コレクションを統括しているジョエル・デール部長と意見交換。こういう人とサシで話すのが怖くなくなっただけでも、我ながら成長したものです。

夜、バスチーユに集合して日仏混合でビストロへ。友が友を呼んで結局10人ぐらいになる。ステーキうますぎ。最後の方の話題は、ニホンの文化状況はひどいと思うし、フランスの状況はそれに比べるとずっと健全だと思うけど、それをフランス趣味だとか無いものねだりとか思われずにちゃんと日本社会に説明するにはどうしたらいいのか、であった。ような気がする。それでも今はニホンに帰って新しくやりたい仕事がいっぱいある。予算の許す限り…。