日々のプチプチ

クロード・ベリ追悼上映『老人と子供』@マクマオン座(19年前に僕はこの劇場で撮影監督フィリップ・アゴスティーニに会ったことがある)。ミシェル・シモン最後の輝き。ルノワールの『ピクニック』に敬意を表していることがよく分かった。調子を抑えたナレーションとドルリューの甘い旋律も『恋のエチュード』みたいだと思ったが、実はトリュフォーの方が後だった。

本日も資料保存庫。こちらで研修を受けていて面白いのは、学校では教わらない、仕事に密着した細かい語彙が増えることである。最初は文房具。例えば「セロテープ」「クリップ」「コピーミスの裏紙」など。やがて「台車」や「ポスター用の筒」や所蔵品の置き場所を示す「棚・列・段」番号なんてのも登場し、ポスターの裏打ちに使う「和紙」はこっちでも"PAPIER JAPON"(日本紙)と呼ばれることが分かった。今日学んだのは「プチプチ」。シンプルに"BULLES"(泡)だそうだ。なるほどとは思ったけど、こちらではプチプチを指でつぶす楽しみは理解されるのだろうか。今度聞いてみよう。