ストローブ=ユイレ1割問題

11時40分、去年の東京国際映画祭で見逃したイェジー・スコリモフスキ『アンナと過ごした4日間』@MK2オートフイユ座。朝の上映は料金も安い。登場人物の顔つきがみんな最近のクローネンバーグ映画みたいに見えるが気のせいか。変態こそ純愛ならずや。14時、ジャック・ターナー特集『過去を逃れて』@アクション・クリスチーヌ座。こういう特集、いかにもパリっぽい。パリ第3大学に留学中の角井誠さんとお会いした。名画座で待ち合わせるのがいちばん合理的、と学生時代みたいなことをやってます。角井さんは学期の課題が終わって一息ついてらっしゃる様子。現在、フランスの映画研究は思弁的なものばかりではなくかなり一次文献を重視するようになったそうで、とすれば当然、シネマテーク系諸機関の文献アーカイヴィングの成果が物を言ったわけだ。結局これもBIFIのおかげか…。そして、そうした研究動向が日本にほとんど紹介されていないのは残念だとも語り合った。ミシェル・マリーのシネマテーク史の講義は裏話もたっぷりらしくすごく面白そう。あと「東大『サイコ』2割問題」というのがあったが、パリ第3も(映画専攻の院生ですよ)「ストローブ=ユイレ1割問題」なんだそうだ…。