2014/01/16

ロベルト・ボラーニョ短篇集「通話」。この面白さ、どう言ったらいいんだろう。三文小説家、ならず者、絶望した女。どう見つめたらいいのか分からない遠い連中の生に、読んでる自分がいつの間にかふんわり包まれている。訳者の後書きでは「ウディ・アレンタランティーノボルヘスロートレアモンを合わせたような」とあるけれど、それよりも映画には翻せないモノローグの重みが効いているのだと思う。なんだか参ったなあ。