2013/10/10

山形国際ドキュメンタリー映画祭は本日から。新たに発行された映画祭紹介のフリーペーパー「SPUTNIK―YIDFF Reader 2013」に、フィルム式幻灯の歴史的位置づけについて寄稿しました。題は「フィルムは横向きに走った」。山形に到着されたら拾ってお読みください。そして13日(日)朝10時の幻灯上映にもぜひご来場を。


さてマルケル特集を前に、拙訳ながら小さな記事をご紹介。
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クリス・マルケル監督の遺品がシネマテーク・フランセーズに託される
(「テレラマ」誌、2013年4月30日)
2012年7月29日に逝去したクリス・マルケル監督の相続人が、同監督の遺した品をシネマテーク・フランセーズに寄託することに決定したと同シネマテークは発表した。合意書は4月の終わりに、マルケルの著作権継承者と、監督と親しかったシネマテークの現理事長コスタ=ガヴラスの間で締結された。
遺品の中には、書籍、VHSビデオ、ディスク類、DVD、ネガフィルム、写真用カメラ、プレス資料の切り抜きなどがあり、パリ20区にあったアトリエでこれまで保管されていた。
監督には子孫がおらず、また資料の行く末について一切指示をしていなかったため、死去して以来、遺産の行方について混乱が続いていた。「リベラシオン」紙のオリヴィエ・セギュレ記者は、彼は「未来の子孫をどう組織するか注意を怠ったのだ」と語っている。
結局、この遺品はシネマテーク・フランセーズのものとなり、今後はリスト化、カタログ化、デジタル化が進められる。監督の他界にあたり、シネマテーク・フランセーズは彼へのオマージュをささげるブログを開設したが、現在も着実に投稿がなされている。
http://www.telerama.fr/cinema/les-archives-de-chris-marker-confiees-a-la-cinematheque-francaise,96923.php