2012/10/24
『レイモン・ドゥパルドンのフランス日記』@東京国際映画祭。正直、ドゥパルドンの映画に感激したことはない。同じドキュメンタリーでも、ワイズマンのような世界把握の凄みも、クリス・マルケルの茶目っ気もない。しかし許せちゃうんだよなあ、ドゥパルドン。歴史上の瞬間をいくつも見てきた「マグナム」メンバーのプライドと、隠すことのできない一抹の感傷。しかも長年彼の録音技師をしてきたクロディーヌ夫人の「お疲れさまレイモン」ご褒美映画だったりするわけで、これまた許せちゃう度が倍増。
このクロディーヌ・ヌーガレ夫人は、エリック・ロメール『緑の光線』の緑の光線の撮影にも関わった人なんだそうで、撮影の合間の映像が出てくるのだが、このロメールがあまりに女優たちにモテている。マリー・リヴィエールに肩をくすぐられるなんて、羨ましいにも程がある。
ちょっと信じられない豪華メンバー。
前列:ビリー・ワイルダー、ジョージ・スティーヴンス、ルイス・ブニュエル、アルフレッド・ヒッチコック、ルーベン・マムーリアン。
後列:ロバート・マリガン、ウィリアム・ワイラー、ジョージ・キューカー、ロバート・ワイズ、ジャン=クロード・カリエール、セルジュ・シルベルマン。