2012/10/09

昨日観たのは黒坂圭太のアニメーション『緑子 MIDORI-KO』@ポレポレ東中野。顔のついた動き回る人工野菜緑子と、それを食べたがる連中から守ろうとする農学研究者ミドリ。…というストーリーはあるのだが、造形とメタモルフォーズへの欲望の方が説話の強度をはるかに上回っているので、ポカーンと見ているうちに終わってしまった。

最近如実に分かってきたのだが、映画の批評というものは実に脆弱なもので、その人がいまどんな人とよく話し、誰を信頼しているか、というパーソナルな事情に左右されやすい。そのことを避ける義務はないが、それを絶えず意識することだけは忘れてはいけない。