2012/09/25

昨日のもう一つの試写『ドキュメンタリー映画 100万回生きたねこ』(小谷忠典)。男は自慢をする生き物。女はそれを黙ってやり過ごす生き物。佐野洋子が喝破したこの冷徹な事実を、このドキュメンタリーは最後まで裏切らなかった。そこにいるのは、この本を読んだあらゆる世代の女性たち。絵本「100万回生きたねこ」は、実は静かな怒りの書だったのではないか。「100万回生きたって、だから何?」。そして「あなたを死なせられるのは私だけです」。そんなこと、どこにも書いてないけれど。

パリのシネマテーク・フランセーズが、故クリス・マルケルの記憶のために、誰でもメッセージや写真や動画やコラージュやその他もろもろを投稿できるサイトを開いた。どんどん大きくなっている。
http://chrismarker.tumblr.com/