2012/09/12

アウトレイジ ビヨンド』@ワーナーブラザーズ試写室。現代の「実録路線」と言ってしまえば簡単だが、スカスカな虚の部分が魅力だったたけしが、こうやって濃縮系の暴力映画で復活していることがすごい。脚本レベルで濃密だし、キャスティングがいい。大きな虚勢を抱えて「君臨」する組長三浦友和とか、不満を思いっきり表情に出しながら上司の小日向文世に反抗できない警部松重豊とか、この人にしかできない顔をしている。ただし、こういう映画がヨーロッパの映画祭に求められているかどうかは別の話…。