2011/08/08

張藝謀の新作『女と銃と荒野の麺屋』。なんとコーエン兄弟ブラッド・シンプル』(観てません)の中国時代劇版リメイクだそうで、すごい題だと思ったが元の英語題が"A woman, a gun and a noodle shop"なのでそれなりに直訳。なぜか荒れ地のど真ん中で開店している強欲な麺屋のオヤジと勝ち気なその妻、妻の不倫相手である臆病な店員、オヤジから二人を殺すよう依頼されたが実はオヤジの財産を狙ってる警官、金庫の開け方を知った住み込み店員といった連中が、薄汚い(マカロニっぽい?)欲望に突き動かされて金と命を奪い合う。随分えらくなったイーモウ先生だが、え、今どきこんなことやりたかったの?と微笑ましくなる。荒れ地や空がデジタル・ペインティングびしばしなのは、やっぱり先生らしいご趣味だけれど。一つ望みたかったのは、それで映画が良くなるとは限らないが、麺屋という設定をもう少しストーリーテリングに貢献させてほしかった。警官隊に食べさせたシーンを除くと、最後まで客はひとりも来ませんでした。まあ『溝』以上の荒野だから、仕方ないですね。

夕方、神楽坂で小さな暑気払い会。主な話題はフェイスブック