2014/09/30

「ブログどうした?」と友人に言われた。ネットの活動はほとんどFBに移行し、そっちは元気なのだが、結果このブログは寂しくなってしまった。それでも今日はいくつかのことを。

(1)
今どきフィルム製造始めるぞ!と宣言した新生フェラニア社が製品を発表。写真フィルムは青パッケージ、映画フィルム(16mm、8mm)は赤パッケージ。地味かわいい。なんか絵はがきも売ってるようだが、"Postcard from Italy"って、それベイルートの曲名だろ。
http://www.filmferrania.it/kickstarter/

(2)
『フランシス・ハ』@ユーロスペース。『イカとクジラ』よりもっとスマートになった。86分というサイズを意識したまとめ方が好印象。酒でよく失敗をしでかす、それでいて時々変に意固地になる、そんな女性はとりわけ見逃さぬよう。それにしても、この公開はトリュフォー映画祭の序奏だろうか? トリュフォー映画の音楽をあられもなく再利用しまくってる。ドルリューだけじゃなく、デュアメルもコンスタンタンも。しかもあんまり画面に合ってない…。まあ、ボウイの「モダーン・ラブ」を『汚れた血』みたいに使ったのは、いい加減にしろとは思ったけど、それほどいやな感じはしません。

(3)
鎌倉市川喜多映画記念館「淀川長治 映画の部屋」の最終日にどうにか滑り込んできた。映画評論家についての展覧会は難しいだろうと思っていたのだが、チャップリンから現代まで、ポスターとともに示される淀川さんの言葉がスルスルと読めてしまうので、「読む展覧会」としてかなり楽しめた。1940年に大ヒットさせた『駅馬車』の広告の「驛馬車」という描き文字も淀川さんが書いたとか、自宅に来たゴミ収集の人と前日の「日曜洋画劇場」の話で盛り上がったとか、1987年から亡くなるまで住んでいた全日空ホテル34階スイートルームの写真(撮影は篠山紀信)とか、くすぐりもなかなか利いた企画。館の方にお聞きしてみると、とても若いお客さんの多い展覧会だったそうだ。
しかし、お勧めしようにも、会期は終わってしまったのでした…。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。

(4)
60年にわたり映画資料を収集されてきた北九州の映画資料館「松永文庫」の松永武さんと「スポーツニッポン」九州版(9月21日)で対談をしました。掲載紙が送られてきてびっくり。見開きだった。