2013/11/29

日曜のことだが、鄭義信脚本、山田洋次演出「さらば八月の大地」@新橋演舞場。1944年から日本の敗戦まで、満洲映画協会のスタジオを舞台にした青春群像。客席の空気から察して、かなりのご婦人は中国人助監督を演じた勘九郎さん、やや若いお客さんは、日本から来た撮影助手役の今井翼くん目当てと思われた。山田監督なので一定のリアリズムは貫かれていて誠実で(ちゃんと理事長が自殺するシーンもあり)、キャスティングもいいと思うが、ちょっとエンディングが長かったかも。撮影のシーンで本番前に「ブッブー」とブザーを鳴らすのは大船撮影所の習慣と聞いているが、満映にもあったのだろうか? なおギター伴奏は、無声映画伴奏でおなじみの湯浅ジョウイチさん。そしてロビーには、小津組が使用したミッチェルのカメラが…。

ついにこの週末で「チェコの映画ポスター」東京展は終わり。短かった。そして明日は入魂のトークやります(やや大げさ)。見逃してしまう方は京都展(来年3月21日から)へどうぞ。