2012/11/25

仕事の事情もあれこれ重なって、今日の映画はゴダール勝手にしやがれ』DVD、西村昭五郎『競輪上人行状記』、ペキンパー『ビリー・ザ・キッド 21歳の生涯』DVDという何とも不思議な組み合わせになってしまった。フィルメックスとポーランド映画祭はなかったことに…。くー。

未見だった『競輪上人行状記』が素晴らしかった。学校の教師から実家である貧乏寺の坊主へ、そして競輪予想屋へと、転落といえば転落だが、それも生来の真面目さゆえ、したたかに身を翻してゆく小沢昭一が名演。脚本レベルでの今村昌平イズムを、人間観の重みはそのままにして軽やかに脱色した。ラストの競輪場の女、賭け過ぎてはいけないから自分で自分の体をロープで縛っている渡辺美佐子が本当に怖かった。