2012/10/05

田村隆一「ボトルの方へ 酒神讃歌」。稀代の名詩人がだらだらと書き綴るスコッチ・ウィスキー讃、読後の適度な徒労感もまたよろしい感じ。だが朝はあまりページを進める気がしないのであった。

柳田國男「明治大正史 世相篇」読了。一日に10ページ、とかやってたらうっかりひと夏を越してしまった。食物だの家だの風景だの交通だの恋愛だの労働だの、目に映った印象だけで世の移り変わりを書き切ってしまう柳田の独断的な力業、ありえねー、と呟きながらも結構楽しんでしまった。

明日の正午より、京橋の展示室で田中絹代についてお話をいたします。ご関心のある方はどうぞ。