2011/12/17

その前にマイケル・オンダーチェ「映画もまた編集である」を読み始める。映画のサウンドデザイナーという職能だけでは語り切れないウォルター・マーチの実践的知性が展開される。マーチは、オーソン・ウェルズが会社による『黒い罠』の改変に抗議して書いたメモに従って、40数年後に再編集版を作成した。その時のエピソードがとにかく感動的だ。あと、映画の中で俳優がまばたきをするのは母音より子音を発音している時が多い、なんてのもゾクッとする発見だ。ウェブ上でペーター・ネストラー『シェフィールドの労働者クラブ』(1965年)。アウグスト・ザンダーの写真を見ている時のような気分になった。