2011/11/12

ジョナス・メカス「どこにもないところからの手紙」読了。1990年代中頃にリトアニアの「農民新聞」に連載していたリトアニア語の文章をまとめたもの。いつまでも読み続けていたいようなライフ・アンド・オピニオン。こんな清涼感のある故郷への批判=愛し方をニホン人はできないものだろうか。盟友ジョージ・マチューナスを「リトアニア出身のアメリカの変人芸術家」だと思うのはやめなさい、彼はどこにいようと「リトアニアの芸術家」なのだ、と説くくだりが泣ける。

東横線に乗っていたら、詰め襟の男子高校生二人が、甘いものについて熱っぽく語り合っていた。「クレープは大好きだけど、あまりに好きなので店で注文できない」「お前、つぶあんこしあんどっちが好き?」。俺は二人とも好感持ったよ。