2011/08/27

岩波書店に務める友人田中朋子さんより大著「全貌フレデリック・ワイズマン」を拝受。ワイズマンの本を作りたいという彼女の望みを初めて聞いたのは10年ぐらい前で、2003年のなみおか映画祭で顔を合わせた時に「ああ、本気なんだ」と思った。それからほとんど連絡を取らなかったが、とてつもない道程を歩んだのだろう。今年の映画書としては屈指の一冊になる。

黒澤明資料収集家の槙田さんとランチ。土曜日の京橋はランチの選択肢が少なくて恐縮。映画ポスターをめぐる話題いろいろ。キューバの黒澤映画ポスターを入手するには、やはりハバナへ行くしかないのだろうか。

曽根中生監督が湯布院映画祭に登場し(8月6日日記参照)、20余年間何をされていたかが「シネマトゥデイ」の記事で多少明らかになった。私もずっと、物知り気な人たちから「死んだ」だの「ヤクザになった」だの聞かされていた。だが実際には、研究者に転身して特許まで取っていたというではないか。ちょんわちょんわからエマルジョン燃料へ。やっぱり現実の方が、思わせぶりな「悲話」より断然すごかった。

列車の吊り広告はどんなものでもわりと読むが、「ゼクシィ」の外国人モデルの右下にとても微細な文字が見えるので近づいてみたら、「ここまで読んでいただいてありがとうございます」。コノヤローだ。