2011/07/31

カナダのシネマテーク・ケベコワーズからの依頼で、ATG映画のポスターについて短めのエッセイ。ついに外注で映画ポスター論を書けるようになったことは嬉しいが、さすがに英語やフランス語はきついので、お願いして日本語で書かせていただく。

ATGポスターのクライマックスは、1968年から69年にかけての宇野亜喜良『初恋・地獄篇』、粟津潔心中天網島』、横尾忠則『新宿泥棒日記』の3枚(後の2作品は各2種あるので正確には5枚)だ。しかしそのベースとして、大島弘義・檜垣紀六・小笠原正勝といった野心的なデザイナー陣がATGの大胆なグラフィズムを確立していた。このエッセイ、来年の「日本の映画ポスター芸術」展のための絶好の準備運動かも知れない。

大阪の新しいお土産というゴーフル菓子「面白い恋人」を食べた。ネーミングだけかと思ったが案外うまかった。