2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2013/03/27

和田誠「装丁物語」。モノとしての本をもっと好きにさせる、本棚にあるすべての本をもう一度じっくり眺めたくなる一冊。あと和田さんは映画やジャズや小説だけではなく、過去の仕事に対する記憶力も並外れている。「柳下毅一郎の皆殺し映画通信」で先日のマ…

2013/03/21

明後日23日の昼下がりは「西部劇の世界」ポスター展、柳下毅一郎さんのマカロニ・トークです。あっちもこっちもジャンゴ!ということで、どうぞご参集ください。

2013/03/20

昨日は、来日中のチェチェン人ジャーナリスト&映像作家ザーラ・イマーエワさんの上映会(@東中野ポレポレ坐)でコメンテーターを務めた。話題は、民族離散から福島県の避難児童、アート・セラピーの可能性へと広がった。ザーラさんは亡命先のアゼルバイジ…

2013/03/16

アップリンク主催(!)のヨコシネD.I.A.見学ツアー。オックスベリー社特製プリンターほか、フィルム焼き付けの名機も見られるはずです。定員は少ないですが、参加できる方は是非。http://www.uplink.co.jp/news/2013/8805

2013/03/14

噂の「小津人形」を一目見たいと「与勇輝展 物語のなかに」@川崎市市民ミュージアム。ありましたありました。防波堤に座る『東京物語』の老夫婦。テレビを買ってよとすねる『お早よう』の兄弟。脚本を持って立つ小津本人(その脚本が結構精巧)。高橋豊子も…

2013/03/09

篠崎誠監督『あれから』初日へ。震災直後の東京で、日常を維持することでどうにか心の動揺を隠そうとした、あの不安と後ろめたさがエモーショナルに甦ってくる。心を病んだ正志が祥子の部屋を訪れるシーン、近年ここまで緻密で力強いクロースアップの切り返…

2013/03/08

ヨコシネD.I.A.は今年で創立90年。現在も創業一族の佐伯家とともに歩む独立系の現像所である。本社(東横線反町)の周囲を歩くと、横浜シネマ商会時代の大正モダンな雰囲気がまだ少しだけ残っている。例えば、創業者佐伯永輔の名を冠した小さくて上品なゴル…

2013/03/07

「群像」連載の辻原登「寂しい丘で狩りをする」。フィルムセンター勤務の女性に凶悪な犯罪者が迫るというサスペンス小説だが、第2回、第3回は別の人物のストーリーを展開、いま発売の第4回でやっと話がフィルムセンターに戻ってきた。川喜多かしこ特集とか、…

2013/03/05

仕事で遅くなったが、福岡に転勤する高校時代の同級生の送別会に途中から合流した。25年会っていなくても、言葉を費やさなくてもすべて通じ合っている、そんな連中がいるのは幸せなことだ。その同級生とは、一緒にささやかなビデオ上映会を開催していた。家…

2013/03/04

大正時代、今でいう西新宿の映画館に松井須磨子という女流活動弁士がいたそうだ。伝説の新劇女優松井須磨子とは同名異人、というか勝手に同じ名を名乗ったんだろう。女性だが女の声が出ないので尾上松之助の声色専門というすごく異色の人だったという。1917…