2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2012/03/31

本日「日本の映画ポスター芸術」会期終了しました。晩秋には京都へ巡回しますので、関西の方はご期待ください。山下達郎ファンクラブ会報「TATSUROMANIA」より、山下さんの2011年ベスト映画のコメント。素晴らしい。「新作じゃなくていいんだったら、何たっ…

2012/03/30

「日本の映画ポスター芸術」はいよいよ明日まで!「チェコスロバキア時代の日本映画ポスター展」オープニング@チェコセンター。6万枚のコレクションを持つプラハのテリーポスターの所蔵品から、日本映画のポスターだけを厳選した展覧会。監督としては黒澤明…

2012/03/29

「影の部分」読了。いま映画の仕事、とりわけ映画を作るのではなく作られた映画を扱う仕事をする人は、その大半が「映画が好き」という動機をテコにしているはずだ(私もそうだ)。だがこの本には、そういう人間には決して体感できないだろう、飢えや絶望、…

2012/03/28

3月後半の外国から成田行きの飛行機の中で、人知れずしくしく涙を流している中年のニホン人(多くは男性)を見たら、それはサバティカルを終えた大学教授ですよ、と教えてもらった。信じないけど、気持ちは分かる。ユーロスペースの「おかえり!カウリスマキ…

2012/03/27

「日本の映画ポスター芸術」の後は「チェコスロヴァキアの映画ポスター芸術」へ行くべし。http://tokyo.czechcentres.cz/news/zhn-ln-huchekosurobakia-sh-dikara-r-bnnoyng-huposu/

2012/03/26

ジョン・カサヴェテスの回顧上映が近づいている。どれだけ多忙な日々が来ても『フェイシズ』だけは観直そう。カサヴェテスの映画は、映画と人生は別もの、という根本的な確信を揺るがしてくる。フィルム映写機の大手、日本電子光学工業が破産手続に入った一…

2012/03/25

六本木へ出たら、草間彌生の巨大バルーン「ヤヨイちゃん」に出くわした。新橋に出て、なぜか再び今和次郎展へ赴く。春名徹「世界を見てしまった男たち 江戸の異郷体験」。滅法面白い。江戸時代の鎖国体制にあって、普通の日本人が外国を知る唯一の機会は、仕…

2012/03/23

明日夕方のNHK「海外ネットワーク」で『アーティスト』が取り上げられ、この作品と無声時代の映画についてコメントをしています。テレビは何度出ても下手ですが、よろしければどうぞ。

2012/03/22

フランスのシネマ・グラフィック界(というものがあればだが)では、アラン・レネ『風にそよぐ草』のポスターを人気バンドデシネ(BD)作家のブラッチ(Blutch)が手がけたことが話題らしい。BD方面は全然詳しくないが、ブラッチは1990年代以降もっとも重要…

2012/03/21

ダンスの心得はまったくゼロだが、一列縦隊になったヴッパタール舞踊団の皆さんに交じって丘の尾根を歩いてみたい。

2012/03/20

ヤン・コルネリス・モル『結晶の国から』(1928年)。ジャン・パンルヴェ『液晶』より半世紀前。選曲も素敵です。

2012/03/19

「BA-TSU」創業者、ファッション・デザイナーの松本瑠樹氏死去。昔はMEN'S BA-TSUの服を着た男がいっぱいいたのを覚えているが、そちらのことはあまり知らない。私にとっては、カッサンドルやロシア・アヴァンギャルドをはじめ、噂にのみ聞く伝説的ポスター…

2012/03/18

國分功一郎「暇と退屈の倫理学」読了。贈呈してくれたNさんありがとう。パスカル、ラッセル、ヴェブレン、アレント、ハイデガー、と従来の思想家が語ってきた「退屈」が論じられる。全部読んだことないからそれ自体の流れも面白いが、もっと面白いのは、思想…

2012/03/17

大雨の中を「すべての僕が沸騰する 村山知義の宇宙」@神奈川県立美術館(葉山)。今回、ハイパー芸術家たる村山の半世紀を捉える語は「沸騰」。ならば会場に入ったらいきなりボコボコ沸騰してるんだろうと思ったが、第一空間は沸騰するまでの形成の時期、仲…

2012/03/15

「今和次郎 採集講義」展@パナソニック汐留ミュージアム。これは調査の深みと丹念な準備を感じさせるいい展覧会。今和次郎=考現学だなんて漠然とは知っていても、実際にこうやって着想力とデザインセンスと面白がりと足腰の強さを見せつけられると圧巻。震…

2012/03/14

書き忘れていたが、『ヒューゴの不思議な発明』は観た。パリ郊外モントルイユにあったというメリエスの撮影所はシネマテークで見た設計図の通り作られていたし、晩年のメリエスがモンパルナス駅構内に開いていたおもちゃ屋まで、映画史考証の気合いの入れ方…

2012/03/13

今年のゴールデンウィークも、不忍ブックストリートの一箱古本市に参戦します。家の本棚から出しているのに2回目が成立するんですかと言われましたが、一応成立するのです。願わくば、晴天の谷根千あたりでお会いしましょう。そう、今日はよく晴れた。ランチ…

2012/03/12

ただ呆然とテレビに釘付けになっていたあの日から一年。この一年の、不定形の映画のゆらぎにいちばん寄り添っていた場所は、オーディトリアム渋谷だったと思う。厳密には「映画館」ではなく、かといって自主映画スペースだと開き直ったわけでもない。その懐…

2012/03/10

諸事を抱え込んで、来日中のミア・ハンセン=ラブ監督にもドミニク・パイーニ氏にも会えなかった今週。まあよい。午後「田中眞澄さんを偲ぶ会」。盛況で素敵な集まりだった。最後では、胸がつまった。これ以上書くと野暮になってしまう。

2012/03/08

フィルムセンターが中野区に移転するという夢を見た。夢の中で起きることはなかなか疑うことができないので困る。新宿ベルクの由来は、なんとアルノルト・シェーンベルクだそうである。10年に一回ぐらい店内でかかるらしい…。

2012/03/07

昨日と今日は、相模原分館で輸送作業。長年の課題はそれなりに解決、それなりに残る。改めて、アーカイブとはものを運ぶことと見つけたり。当然その後はビール。

2012/03/05

『僕達急行 A列車で行こう』。久々に行ったが、社員の方々が普通に働いているオフィスを通らなければ入れない東映試写室ってやっぱりすごい。鉄道マニアといってもいろいろいて、瑛太は鉄工所の息子なので金属フェチとして鉄道を愛している。一方、松山ケン…

2012/03/04

昨日の続き。『鉛の霧』でこれはすごいと思ったのは、倒産して失意の社長が、公害も工員の中毒も出さない新しい工場のプランを思いついたといってRKBの木村の許へ現れたこと。これは、番組のせいで倒産してもなおテレビに出ることに意義を感じている、という…

2012/03/03

正直に申しますと、トークにこんなにご来場いただけるとは思わず驚くやら緊張するやら。しかし無事終わってほっとした。40分程度と言いながら60分もかかってしまい反省。デ・シーカ『ウンベルトD』のポスターがなぜ素晴らしいのか、しっかり話すことができた…

2012/03/02

明日北九州へ旅立つ石坂健治さんにばったりお会いした。『下女』ほかキム・ギヨン作品をまとめて3本も上映する北九州の「市民映画祭」って、やっぱりすごいと思うのですよ。http://kitaqcinema.jugem.jp/明日は「日本の映画ポスター芸術」ギャラリートークを…

2012/03/02[臨時ニュース]

第70期 将棋A級順位戦最終局結果羽生 ○−● 郷田 佐藤 ●−○ 渡辺 三浦 ○−● 屋敷 高橋 ○−● 谷川 丸山 ○−● 久保羽生9-0 渡辺7-2 三浦5-4 谷川5-4 屋敷5-4 郷田4-5 佐藤4-5 高橋2-7 丸山2-7 久保2-7 名人挑戦:羽生 降級:久保、丸山

2012/03/01

今日は日本軍のジャワ島上陸から70年目の日。アメリカ軍沖縄上陸の4月1日と並んで、私が決して忘れることのない「ついたち」である。2001年、記録映画キャメラマンの菊地周さんにジャワ時代のことを伺った。映画史のことで、自分が誰かの役に立ったと思えた…